履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日のB級グルメ@名古屋
2010.01.08
ナポリでスパゲティナポリタンは食べられません。天津で天津飯も食べられません。そして台湾で台湾ラーメンは食べられません。台湾ラーメンとは名古屋にある「味仙」という台湾料理屋が発祥といわれる激辛ラーメン。今ではここ以外の愛知県内の中華料理屋でもポピュラーな存在となっています。でもポピュラーになったのが、自分が東京に出て行ったあとだったので、これまで食べたことがありませんでした。今回意を決して台湾ラーメンを初チャレンジ。「どうせなら元祖でしょ!?」ってことで「味仙 矢場町店」に行ってきました。店に行くと待ってる人が7組ほど。でも3フロアで営業してるので、意外と待ち時間は短かったですね。
店内はホールスタッフの威勢のいい声が響き、活気があります。まるで日本じゃないみたい。厨房スタッフも10人以上いるので、料理がサーブされるのもスピーディ。まず登場したのは子袋。渋谷「麗郷」の子袋が醤油味なのに対し、ここんちのは唐辛子味。激辛です。あと冷たい状態で出されるのも特徴的。酒飲み向けの味付けですな。次に登場したのは青菜炒め。これは「麗郷」よりも、にんにく風味は抑え目。味の薄目が好きな人はこっちのほうを気に入るでしょう。
そして登場しました台湾ラーメン。先に口をつけた弟は辛さからか、いきなりむせてます。「またぁ」と思いつつ、自分も口にすると確かに辛いけど、旨みも口いっぱいに広がります。ところが辛さはタイムラグがあってやってくるんですね。「辛い!」、そう思ったのは数十秒後。韓国料理で辛さランキング五指に入る「ナッチポックム(タコの辛炒め)」をクリアした自分にとっても、これは辛い。激辛マーボー豆腐を食べたときでさえ、首筋にドバーッと汗はかいたけど、これほどじゃなかった。ここまで辛いと思った食べ物は初めてかも。汗が額を伝い、アブドーラ・ザ・ブッチャーの流血シーンのように汗が延々止まりません。ちなみに台湾ラーメンにはアメリカンという辛さ抑え目がある場合が多く、弟は次からそっちにするらしいけど、自分は次もオリジナルを食べるつもり。唐辛子の辛みとミンチ、ニラのコンビネーションは最高で、まさにB級グルメって感じでした。
台湾には坦々麺のような似たメニューはあれど、この辛さは唯一無二の名古屋オリジナル。唐辛子、ニラ、ミンチの組み合わせが絶妙です。
子袋も激辛でした。酒飲みにはいいけど、ウーロン茶を飲んでた弟はすぐにギブアップ。
青菜炒めはさっぱり味。にんにくは控えめ。
辛さ抑え目バージョンもあって、その名もアメリカン。コーヒーメニューからの借用だと思うけど、かなり強引なネーミングですね。ちなみにアメリカ人の昔の上司にアメリカンコーヒーの話をしたら、しばらく笑い続けてましたね。「お湯で薄めたコーヒーがアメリカンコーヒーって何なんだ」って。
昔は多くの喫茶店のアメリカンはブレンドコーヒーを薄めてたんですよ。特に田舎では。
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