HOME  >  BLOG

Creator Blog

南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

Blog Menu

今日のB級グルメ@グアム

2010.10.21

このエントリーをはてなブックマークに追加

DSC00500.JPG

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」危険を冒さなければ貴重なものは手に入れられない、という意味の有名なことわざです。B級グルメとの出会いも似たようなものがあります。

「ココロードレース」を走り終え、PICのプールでまったりしたあと、チームのみんなとK-MARTへお買物。そのあと昼食をどこで食べるかという話になり、蔡さんと松尾さんが帰り支度がまだとのことで、ホテルのそばで食べようということに。個人的にはHOOTERSに行きたかったけど、ちょっと時間の関係で難しかったですね。

ところが、ホテルの目の前のカプリチョーザもトニーローマも満席。仕方なく雑居ビルの3階にある「上海楼」という中華料理屋へ。2階はストリップ劇場だし、入り口は寂れてる感満載だし、失敗の確立80%って感じ。入るのを躊躇っていると、松尾さんが「旅の失敗も思い出でしょ?」って。それで入店しようとすると、店のオバチャンがスゴイ勢いで飛び出してくる。この時点で失敗の確立は90%に上昇。さらに可笑しかったのが、店の電気が点いてなくて、自分たちが入店してようやく点灯。自分たち以外に二組お客さんいるのに。

メニューを見ながらオーダーしようとすると、オバチャンが「コレがイイ、何人前ね?」とか勝手に決めようとするけど、蔡さんは自分の意思を通します。結局オーダーしたのは餃子1人前、チャーハン、牛肉あんかけやきそば、坦坦麺、酢豚。

厨房一人、ホール一人でやってるのか、とにかく料理が出るのが遅い。すると蔡さんがテーブル上にお客がコメントを書くノートを発見。昔ラブホにあった落書き帳みたいなやつ。暇つぶしにみんなで見てると、「店はボロイけど旨い」とか賛美のコメントが多数。「サクラに書かしてんだろうな」と蔡さんの言葉に自分たちもウンウンと。

すると蔡さんが自分と平野さんの後方を見て驚愕の表情を浮かべてる。振り返るとオバチャンが縄跳びを始めてる。それも二重跳びとか、二重交差跳びとか、バネがハンパない。料理が出来るまで客を飽きさせないためのオバチャンなりのサービスなんだろうな。

そうこうしてると、まず最初に餃子が出来上がる。この時点でみんな期待してなかったけど、最初に食べた蔡さんの表情が変わる。「美味いよ!」そのあと自分も食べると、確かに美味い。それも相当に美味い。今まで星の数ほど沢山の店で餃子を食べてきたけど、間違いなくベスト3に入る。そのあとのチャーハン、酢豚、牛肉あんかけ焼きそばも同様。こんな場所で、こんな美味い料理に出会えるなんて。ノートに賛美のコメントを書く人の気持ちもわからないでもない。特にグアムは日本の地方からの観光客も多いから、ここの中華料理が人生で一番美味しいという人も多いかも。ただし坦坦麺だけは標準。オバチャンが鶏そばを勧めてた理由がわかった気がします。ちなみにシェフは昔PICでコックしてたらしい。なんで日本人の味覚にも敏感に対応しているんでしょうね。。餃子があまりに美味しかったので、一人前追加してお会計。4人で100ドルちょっと。ほんと満足。あのときカプリチョーザもトニーローマも満席でよかった。それと松尾さんが「入りましょう!」って言ってくれて。

グアムは「ハワイと比べるとつまらない」という人も多いけど、3時間ちょっとで着くのは子供連れにはいいし、時差も1時間だから、ハワイとは全く別カテゴリーのリゾートと考えると、重要かもしれません。旅費の安いときだったらゴルフと「上海楼」に行くためだけに再訪してもいいですね。それほど美味しい中華料理でした。


DSC00492E.JPG

オバチャン手作りの餃子は肉汁ジュワー系。これは絶品!


DSC00494E.JPG

酢豚は繊細な仕事がしてあって、肉本来の旨みが閉じ込められています。


DSC00496E.JPG

肉あんかけ焼きそばも美味い。


DSC00493E.JPG

チャーハンも4人で奪いあって、あっという間にフィニッシュ!


DSC00499E.JPG

これがシェフとオバチャン。オバチャンの独特のテンションは最初ビックリするけど、いい人ですよ。


DSC00490E.JPG

DSC00495E.JPG

DSC00491E.JPG

「やっちまったかな」とかのコメントが生々しいノート。料理を待つ間、平野さんと腹抱えて笑ってました。


※コメントは承認されるまで公開されません。