HOME  >  BLOG

Creator Blog

南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

Blog Menu

今日のレース@ポートランド

2010.10.18

このエントリーをはてなブックマークに追加

DSC00452E.JPG

初のフルマラソンとして昨年臨んだ「ポートランドマラソン2009」。途中で足を捻挫したり、足が痙攣したりといったアクシデントがありつつ、なんとかゴールに辿り着いた想いで深いレース。そして「ハーフマラソンとフルマラソンの違い」というのを痛いほど重い知らされたレースでもありました。特にセントジョンズブリッジに向かう坂道は、ほんとに地獄の苦しみ。

コースもアップダウンが多く、どちらかいうと「二度と走りたくない!」と思ってましたが、月日が流れるたびにリベンジしたくなり、「ポートランドマラソン2010」にエントリーすることに。去年は10月4日の開催ながら、今年は10年10月10日という語呂合わせを意識して、一週間ずれることになり、これが結果として悲劇となります。NIKEに勤務するM.A.氏によると前週の10月3日は快晴ながら、マラソンの行われた10月10日は雨。しかもときおり土砂降りとなる最悪の天候。こっちの人は多少の雨なら傘をささないで、フードを被って街を歩き回るのが普通のように、雨を気にしないけど、スタートを待つ人々は「この雨の強さはちょっとtoughだね?」としきりに雨の止むのを祈ってました。

そんな願いも叶わず、土砂降りの中、レースはスタート。雨の中のレースは今年の「東京マラソン」と「静岡駿府マラソン」で経験してるけど、雨の降り方は、あきらかに、こっちが強い。スタート直前まで屋根のある場所で退避できたのはよかったけど、雨の勢いは一向に弱まりません。そんななかを快調に飛ばすも、最初のトラブルが発生。5マイル過ぎでアムトラック(長距離列車)の通過を待つために踏み切りで1,2分ロス。こんなの初めてです。さらに、どうしても我慢できずに6マイル手前でトイレタイム。ここでも2分ほどロス。去年陥没した穴で足を捻挫したインダストリアルエリアでは足元に注意しながら走ったため、多少フォームが崩れます。その後は厳しいアップダウンに耐えつつ、中間点は2時間を切り通過。しかしながら、今年も15マイルのセントヘレンズロードあたりでペースが徐々に落ち始め、左膝の外側が悲鳴を上げはじめます。そして、このマラソン最大の難関のセントジョンズブリッジへの急な坂道を迎えます。「とにかく歩かず、止まらず登りきる」ことを目標に掲げ、ペースダウンしつつも一歩一歩足を進めました。高い位置から見る景色は雨に曇ってましたが、晴天ならどれだけキレイかと。

足の調子は一向によくならず、雨のために身体も冷たくなってペースは落ちるばかり。給水ポーチのベルトを調節する際にたまたま触った腹部の皮膚は氷のように冷たくなっていました。とにかく自己記録更新を目標に足を進め、グリーリーアベニューのアディダスUSA本社横の下り坂でもペースは上がらなかったものの、ブロードウェイブリッジを渡り切った頃には、ゴールを感じ、精神的に楽になりました。最後の500mほどは若干ペースアップしてゴール。これまでのレースで最も肉体的にキツかったですが、自己記録更新。速報タイムは4時間31分11秒。心底からは納得できませんが、今回もトイレやアクシデントを除けば「一度も歩かず、止まらなかった」ことはホント嬉しかったです。

でも雨を気にしないポートランドの人間でさえ「terrible!」と嘆いた今回の天候。屋外スポーツだからしょうがないとはいえ、翌月曜日の素晴らしい秋晴れには、運命のいたずらみたいなものを感じました。

現在、フルマラソンでエントリーが確定しているのは、来年1月の「湘南国際マラソン」。それまでにどこか走りたいと思ってるけど、雨はもうこりごり。ということはあの大会しかないですね。これで雨が降ったら、自分はよっぽどの雨男だな。

800px-StJohnsBridge.jpg

今年もキツかったセントジョンズブリッジへのアクセス。


DSC00468E.JPG

フィニッシャーズTシャツは去年はナイキ製だったけど、今年はLeslie Jordanっていう聞いたことのないブランドに変更。残念!


DSC00454E.JPG

東京マラソンに続き、雨の中を走った「アシックスのDSトレーナー14」。

※コメントは承認されるまで公開されません。