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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2011.04.24

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ニューバランスが誇るフラッグシップモデルとして1985年にデビューしたM1300。比類なきクッション性と安定性はもちろんのこと、アッパーに使用されたヌバックも高品質で、高級感ある仕上がりは、単なるスポーツシューズを超越した、ステータスシンボルとしての存在感を誇っていました。その後も1000番台シリーズはリリースされ、いつの時代も高い評価を得ることに成功しましたが、個人的にはM1300のようなレベルのプロダクトはリリースされることはなかったと思います。もちろんM1500からM1600のようにモデルチェンジの過程で機能性は向上していますが、高級感のようなものはM1300が初代にしてピークだったような気がします。これはレインフォースメント(補強材)がM1400以外はシンセティックレザー(人工皮革)だったのも一因かもしれません。そんな状況を打破するが如く昨年登場したのが、MR2002。実際に履いてみると、ニューバランスの誇るNergyをフルレングスで搭載し、抜群のクッション性を確保しつつ、ミッドソールはそれほど厚くないので、上級ランナーの求める接地感もキープしている点が斬新だと思いました。あとアッパーに使用したヌバックがM1300を思い出させるほど高品質。このことによってオフシーンで着用した場合でも洗練された印象をコーディネイトに与えることが出来ると思います。カラーも新色のブラックはスタイルやボトムを選ばないかと。ファーストカラーのダークグレイはちょっぴりコーディネイトしにくいという声もチラホラあったのとは対照的です。

このシューズの数少ない欠点の一つが、その価格。35700円というプライスは、スポーツシューズとしてはトップレベル。これがネックとなって購入を躊躇する人も少なくないでしょう。しかしながら一日このシューズを履いた感想としては、「3足スニーカー買うのを我慢しても買う価値あり」。この独特な履き心地と高級感は何物にも替えられないと思いますね。オフシーンから毎日のランニング、ロードレースまで幅広く使用できるし。
そういえばニューバランスジャパンのS君は、このシューズを履いて静岡駿府マラソンに出場してました。

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