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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2012.01.29

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2005年の10月、オレゴン州ビーバートンにあるナイキのヘッドクォーターで翌年リリースされることとなる「AIR MAX 360」のグローバルローンチのプレスカンファレンスが行われました。会場にはカール・ルイス、チャールズ・バークリーといった歴代のナイキの契約アスリートも来場し、ミッドソールにEVAやポリウレタンといったフォーム素材を使用しない360度ビジブルエアを実現した画期的なシューズの誕生を祝福しました。

どうしてこんな話をするかというと、1979年に正式発表されたナイキエア初搭載モデルとなる「テイルウインド」の誕生までには紆余曲折があり、特にそのエア搭載方法に関しては数々の試行錯誤が行われたと、Mr.AIRと呼ぶべき、ナイキのトム・ハーチは話してくれました。インソールをエアユニットにする方法、そしてアウトソール/ミッドソールユニット自体がエアユニットというデザインetc.がトライされましたが、最終的にフルレングスエアを衝撃吸収性に優れるポリウレタンのなかにドロップインする方法が最終的に採用されたのです。ということは最初のナイキエア搭載モデルの「テイルウインド」で360度ビジブルエアが実現する可能性があったのです。

実はこのモデルのミッドソールに採用されたポリウレタンが厄介で、加水分解が起こるために当時の「テイルウインド」はほとんど現存しません。また復刻もされなかったことから、「LDV」「デイブレイク」といった同世代プロダクト以上にスニーカーフリーク垂涎のモデルでした。

そんな「テイルウインド」がいよいよ復活!オリジナルカラーを含め、4色展開。それにしても最近の復刻はオリジナルと見分けが付きにくいくらいに出来がいい。90年代末期に復刻された「LDV」や「インターナショナリスト」なんて全く別物になっちゃってたのに。「LDV」はいい意味で独自性があったけど、「インターナショナリスト」のほうは、正直スニーカーフリークを悲しませました。話は戻って「テイルウインド」。今日はデニムと合わせましたが、暖かくなったらショーツあたりとコーディネートしても相性が良さそうです。

ちなみに今回のリリースではコルテッツナイロンのネイビーも個人的には出来がいいと思います。


45歳の経験論(52)

これ以上は混んで欲しくないからブログで紹介してない食べ物屋さんも多い。

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