今日のB級グルメ@御茶ノ水 - 履けばわかるさ、着てもわかるさ（南井正弘）

東京では珍しい積雪。こんな日は28年前、東京に大学受験に来た高校3年の2月上旬を思い出します。宿泊したのは御茶ノ水の「ホテル聚楽」。この当時から朝夕の食事が付いた受験生パックを利用する受験生は少なくありませんでしたが、当然のことながら割高。自分は素泊まりだったので、雪の積もった坂道を歩いて一軒の洋食屋に毎日のように顔を出しました。それが「キッチンカロリー」。安い脂身の牛肉をニンニクと炒め、スパゲティの上に載せた「カロリー焼き」が名物。これにエビフライとかトンカツとかをトッピングでき、ボリュームたっぷりでお腹いっぱいになります。他の受験生たちが「合格弁当」をホテルのダイニングで食べてるときに、自分は7泊したうち、かなりの頻度で「キッチンカロリー」に通ったわけです。
肝心の受験結果は

法政経営　×
駒沢経営　○
日大経済　○
明治政経　×

で結局1984年4月、駒澤大学経営学部に入学するのを機に上京することになったのです。あれから28年。いろんなことがありましたが、東京に雪が降るたびに受験のことと「キッチンカロリー」を思い出します。昼過ぎに両国で用事があったので、途中下車して10年ぶりくらいに「キッチンカロリー」へ。オーダーはもちろん「カロリー焼き」。お世辞にも高級な肉じゃないけど、これはこれで美味しい。スパゲティは特に味付けはしてないけど、肉の味と脂を吸収してイイ感じになってるのも昔ながら。昔は2フロアで、両方とも「キッチンカロリー」の名前だったけど、今は2階のみ。1階は経営は一緒で「ザ・ハンバーグ」って名前になってます。こういう思い出のあるお店はいつまでも営業して欲しいものです。

「カロリー焼きセット」はサラダとライスが付いて650円。安い！記憶に語りかけてきますな、このＢ級グルメは。ＳＭＡＰの「夜空ノムコウ」の歌詞じゃないけど、「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」という面では、全く違うと思う。でも楽しいことのほうが多かったな、この28年は。

「カロリー焼き」を食した後はBROOKSの記者発表へ。今シーズンより日本の総代理店がSKINSのディストリビューターとして有名なカスタムプロデュースに。同社がBROOKSをハンドリングすることとなりました。全米のランニングプロショップルートではNo.1シェアを獲得するブランドだけに、数多くのメディア関係者が出席していました。日本での知名度はまだまだですが、機能性の高さと履き心地の良さは業界屈指。自分もBROOKSのランニングシューズは5足持ってますが、まさに「履けばわかるさ」といった感じです。