履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
今日の1足
2012.02.27
スポーツシューズ業界において'80年代後期がクッショニング戦争だとしたら、'90年代はフィッティング戦争。クッショニングではナイキの後塵を拝したリーボックが'89年のポンプで先鞭をつける(実際にはナイキのエアプレッシャーのほうが早かったが、商業的には完敗した)と、ナイキはハラチフィットで対抗。従来のスポーツシューズと比較すると、たった数年でスポーツシューズのフィッティング性能は飛躍的に進化しました。そんな状況においてプーマが武器としたのが、1992年発表のディスクシステム。ワイヤーとミッドフットのディスクが連結されており、このディスクを回すことで微妙なフィッティング調節ができました。
プーマディスクというとテクテックで働いていた関村さんを思い出すな。関村さんがカラーリングを担当したディスクブレイズは本当にカッコよかったし。個人的には特にブルーのほう。
そんなプーマのディスクシステムがストリートシーンに最適なスペックのモデルとなって、2012年に登場しました。それがディスクブレイズライトウェイトオリジナル。オリジナルのアッパーデザインとFAAS500のソールユニットをミックス。懐かしいディスクシステムのフィッティングはもちろんのこと、バイオライドのソールユニットは本当に履き心地がイイ!ユリカゴ形状のアウトソールは、自然と足が前に出る感じで、クッション性もいいから、一日歩き回っても疲れない。本当にこのソールユニットは優秀なんですよ。昔ながらのCELLのソールユニットではなく、このソールユニットを採用したことは、スニーカーフリークの間では賛否両論からもしれませんが、個人的には賛成です。
※コメントは承認されるまで公開されません。