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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日のB級グルメ@笹塚

2012.11.19

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福寿店頭.jpg

いつの時代も進化を続けている印象のある食べ物、それがラーメン。それが証拠にかつての人気店が時代の進化について行けずにあっという間に忘れ去られることも珍しくありません。他の料理のカテゴリーでは、味を変えないことが美徳とされることもあるのに。

笹塚の富士高校のそばにある「福寿」というラーメン屋さんは、昭和からタイムスリップしてきたかのような佇まいのお店で、元々は知り合いの行きつけでした。ニューヨークから帰国後「いかにも日本的なモノが食べたい!」と考えたときに、なぜか真っ先に思い浮かんだのがココ。これまでも何度か行こうと思って訪問したけど、閉店時間が早いのか、いつもやってない。この日は運がよく、営業していてチャーシューメンをオーダーしました。運ばれてきたチャーシューメンはチャーシューが4枚。最近の丼をチャーシューが埋めつくすタイプとは明らかに違う。でも大昔のチャーシューメンはこんなものでしたね。30年前とかは。スープの色はかなり濃いのですが、味はそれほど濃くはない。このスープがいい具合に絡む縮れ麺も懐かしい。チャーシューは大昔に実家の近所の食堂で食べたような、現代レベルでは決して美味しいとはいえないもの。しかしながらこれらが丼の中に結集されると、いい感じに仕上がるのが不思議。

味の進化を続けることで人気店であり続ける昨今のラーメン屋さんの対極にあるお店ですが、昭和という時代が凝縮されたラーメンは、それだけで価値があると思います。ステーキや焼肉の合間の日にでも、また来るでしょうね。


福寿ラーメン.jpg

チャーシューメンは580円。チャーシューは現代の基準からすると少ない4枚ですが、麺は意外とボリュームがあります。ちなみにここんち、レンゲは供されません。

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