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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2012.11.15

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LUNARGRAND2.jpg

この日のブログで述べているように、自分の周囲にはコールハーンのルナグランド着用者がとても多い。そんなこともあって、存在を知った当初は「絶対欲しい!」と思ったんですけど、しばらくして頻繁にみかけるようになると「あんまり欲しくないなぁ」という気持ちに変化しました。

10月のココロードレースに出場するためにグアムに訪れたときには、たまたまコールハーンの専門店で試着する機会があって、「この値段なら買ってもいいかな?」と思いましたが、とあることからランニングクラブのチームメイトに譲ることに。そんなこともあって、自分自身のなかでは縁がないシューズにリストアップされていました。

今回ニューヨークを訪問し、コロンバスサークルのホールフーズで遅いランチでもしようとタイムワーナーのビルディングに入ると、コールハーンのショップが。ショーウインドウにはルナグランドのコレクションがディスプレイされています。それでもこのときはあまり欲しいと思わず、スシランチを食べて、セントラルパークでランニングシューズのブランド別着用率のチェックをしたりしてました。日本人らしく正の字でカウントして。

しかしながら帰国前日になると「チャッカブーツやっぱりカッコイイし、チャッカデザインのほうは自分の周囲で履いてる人間少ないよね?」と自分を納得させるようにしてショップへ。しかしながら日本人を始めとしたアジア系の観光客の人気が高いらしく、小さめのサイズはほぼソルドアウト。唯一、残っていたのがブラウンスエード×オレンジのカラーリングでサイズはUS6.5。「さすがに小さいでしょ?」と思うも、これがジャストフィット。フィット感はローカットのウイングチップデザインとは明らかに違う。こちらのほうが緩いですね。

実際に歩き回るとルナロンやルナライトと称されるミッドソール素材を使用したナイキ ランニングシューズと履き心地はソックリ。これなら長時間歩き回っても疲労は少ないでしょうね。快適性は本当に高レベルだと思います。ふと思い出したのが、24年前に初めてロックポートのドレススポーツを履いたときのこと。あのときも「デザインはドレスシューズなのに履き心地はランニングシューズみたい」と思ったので。そういえば'90年代にロックポートの副社長だったトニー・ポスト(後にVibram Five fingersのローンチに尽力する)がドレススポーツを履いてニューヨークシティマラソンとロンドンマラソンを完走。ロンドンマラソンのタイムは2時間49分という驚愕のタイムだったことも思い出しました。

それにしても1994年のナイキのブルイン、1995年のJMウエストンのローファー、1996年のハッシュパピーのスリップオンと、ニューヨークで買ったシューズはなぜかスエードばかりなのが不思議です。


COLEHAAN.jpg

SHOPS AT COLUMBUS CIRCLEのコールハーンストアのディスプレイ。ルナグランドをプッシュしているのがわかります。ナイキのコールハーン売却によって、このタイプのプロダクトが無くなるかもしれないのがちょっと残念です。少なくともルナのドンズバは使えなくなる可能性が高いわけで。

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