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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2013.03.26

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「On」という名前を聞いてランニングシューズを思い浮かべる人はスポーツ業界に従事する人か海外渡航経験の豊富なランナーでしょう。Onは2010年にプロトライアスリートやマラソンランナーにより共同開発されたスイスのランニングブランド。切ったホースをアウトソールに配することから発想されたClouudTecシステムは従来のシューズと比較して衝撃は25~30%程度軽減され、より強い推進力が得られるというデータがスイス連邦材料試験研究所から報告されています。

実際にClouudTecシステムを搭載したOnのCloudsurferというモデルを履いて走ってみましたが、最初はかかと部分がかなり高いように感じ、ちょっぴり違和感を感じます。これは最近かかととつま先の高低差が少ないシューズを履くことが多かったからかもしれませんが、しばらく走っていると違和感も無くなり、クッション性の高さを感じることができ、同社が謳う"Cushioned landing,Barefoot take off"すなわち「柔らかな着地と裸足感覚の蹴り出し」を体感しました。Cloudsurferはトレーニングタイプのシューズですが、GARMIN610をチェックするとkmあたり5分ジャストから4分55秒ほどで走っていたので、速めのペースにも対応していることが分かりました。あと、シューズの細部をチェックすると、とにかく造りがいい。最近は昔と比べて相対的に工場の製造技術が向上しているのを感じていましたが、このモデルを手にとってみて、そのことを再認識しました。昔は新興ブランドのシューズはナイキやアディダスといった既存のビッグブランドのシューズと比較すると明らかな品質レベルの差があったので。

このモデルに関して、ひとつ気になったのは「若干足幅が狭いかな?」ということ。自分はサイズUS8を履きましたが、横幅はピッタリなのに、縦寸がちょっぴり長い気がしました。幅広甲高のランナーにはフィットしにくいかもしれませんね、逆にいうと足幅が細めのランナーにはジャストフィットするブランドだということがいえるでしょう。

前述のように高級感があるので、100万円を超えるような自転車に乗っているトライアスリートが履くと似合いそうな気がします。実際に海外ではトライアスリートの着用者が多いブランドです。

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