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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2013.03.21

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TevaSphere.jpg

先週の3月15日、1足のランニングシューズがTEVAからリリースされました。TEVAといえばアウトドアサンダルのイメージが強いですが、TevaSphereという球体ヒールをフィーチャーしたテクノロジーを搭載したランニングシューズを発表したのです。一昔前のランニング教則本ではかかとから着地し、足の外側からつま先へと体重移動して蹴り上げるというように教えていましたが、一歩一歩ブレーキがかかりやすいかかと着地ではなく、昨今は前足部で着地するフォアフットストライクや足裏全体で着地するフラット着地がポピュラーになっています。そういう自分もここ数年はフラット着地を心がけています。しかしながら靴を履いて歩いた場合はかかとから着地するほうが自然だし、骨格の関係で前足部やフラットな着地が困難なランナーも存在します。TEVAは「変えるべきなのは走り方ではなく、シューズである」をコンセプトに、TevaSphereというテクノロジーを開発したのです。

実際に走ってみると、最近フラット着地を意識しているので、しばらくはかかとからの着地に慣れませんでしたが、徐々にTevaSphereの優秀性に気付きます。かかとが球状になっているので、かかと着地でもブレーキングが起こりにくく、着地から蹴りだしまでの動きがスムーズ。中足部は幅広構造となっているので、安定性も高いです。最初はkm/6分ほどのゆっくりペースで走りましたが、あっという間にkm/5分15秒ほどのペースに到達します。足をしゃかりきに動かさなくても速いペースで走ることができたのは驚きです。このことが示すようにTevaSphereは従来のランニングシューズ以上に脚力を効率よく路面に伝えることが可能なんだと思います。

ちなみに最初の数回はこれまで使っていなかった筋肉を使ったので、普段の半分の3kmのランで止めときました。NIKE FREEを最初に履いたときもそうでしたが、こういった新基軸のプロダクトを使用する際は無理は禁物。徐々にカラダに慣らしていったほうがいいですね。


TevaSphere.heel.jpg

この球状ヒールが着地から蹴りだしまでのスムーズな動きを生みます。

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