履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1着
2013.08.12
今年のウインブルドン男子準決勝ジョコビッチVSベルディヒをWOWOWで見ていて、あることに気付きました。両者ともウェアがファストファッションのブランドなんですね。ジョコビッチがユニクロ、ベルディヒがH&Mです。去年ロンドン五輪の取材に行ったときに、オリンピックスタジアムのそばにある欧州最大規模のショッピングモール、Westfield LondonにH&M SPORTSの単独店があったことを思い出しました。
今回ポートランドでミーティングの合間にパイオニアプレイスにあるH&Mに行ってみると、スポーツラインが少し置いてあって、これが意外と出来が良い。特に気に入ったのがベーシックなデザインの機能素材を使用したオレンジのランニングショーツ。試着するとサイズSがジャストフィットだったので購入。HOOTERSの仮装で何度か走っている後輩T.T.の分も買おうかと思ったけど、Sの在庫は1点のみ。残念。
日本に帰ってウェブをチェックすると霜降りグレーのランニングTシャツもいいなぁと思って新宿店に行くと、在庫はXSのみ、原宿店、銀座店はスポーツの扱いが無し。諦めかけて渋谷店に行くとサイズSが一点残っていて、試着するとピッタリなのでこちらも購入。実際に着て走ってみると上下ともに吸汗速乾性に優れたマテリアルを使用していることになっているけど、ナイキやアディダス、アンダーアーマーといったブランドと比較すると吸汗速乾性などの機能性はやっぱり落ちますね。あとユニクロのドライやエアリズムと比べても。でもH&M SPORTSの魅力はそこではなくて、ベーシックなデザインにちょっぴりモードテイストをプラスした点にあると思います。価格も安いですから。ジムで着ていたら「そのウェアどこのですか?」と3人に聞かれたように、機能性や縫製はユニクロに負けますが、デザインや雰囲気は確実に勝っていると思います。シンプルなデザインは汎用性も高いですし。
ちなみにオレンジのランニングショーツの品番ですが、日本では展開カラーが異なっていて、ブラックとブルーのみ。ポートランドで買っておいてよかったです。
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