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13日の金曜日。
2007.07.14
昨晩、某誌編集長からメールを貰った。ようやくポルシェが納車されたようで、その旨を伝える自慢のメールだった。「ひと晩貸してください」と頼んだが、「やだ」と返事があった。そりゃそーだ。
そういえば数年前にも、同じように友人からポルシェがきたと電話があった。しかも彼は深夜だってのに家までわざわざ乗ってきた。同じように「乗せてくれ」(運転させろって意味で)頼んだが、「次、彼女んち行くんで」と去っていった。てやんでい、何しにきたんだバカヤロ、とゆうボクの念が通じたか、みごとにその後白金トンネルで自爆した。廃車だった。むしろ乗ってなくてよかった。
しかし、男ってのは愚かなもんで、こーゆう場合、同じモノが欲しくなるみたいだ。彼はその一年後、がんばってまたポルシェを買った。それは想いを果たせなかった女への情に似た感じか。ちなみにまだアシスタントの頃、師匠のスタイリストも買ったばかりのベンツを3日で潰し、同じベンツをまた買っていた。ボクにそーゆーのは無い。縁が無かったねってネクストいくタイプ。
さて、群馬栃木あたりのカーブの多い峠を攻める国産スポーツ車ってのはFR(フロントエンジン+リア駆動)が人気が高い。それはリアタイヤへのトラクション(駆動力を路面に伝える力)が低く、タイヤを滑らせやすいからだ。いわゆるドリフト走行ってやつ。逆にポルシェはRR(リアエンジン+リア駆動)が基本の車だ。何故そんな特殊なレイアウトしてんのかっつーと、「後ろが重いほーがぜってー速く走れんべ」という単純な理由からだったと思う。それは「エンジンでかいほーが速いに決まってんだべ」というアメ車的思考と根本は同じだ。つまりどちらも大きな勘違いから生まれたっぽい。
ただ、ポルシェの場合はヨーロッパ的な合理性(頭の賢さ)でもってなんとか現代に通用するまで持ってきた。根本は欠陥車(強引に言うと)だけど、その最大のネガティブ要素を克服するため進化し続けた車だ。つーか、だったらその惜しみない努力と技術力でもって普通のスポーツカー作ったらどんだけスゴイんだよって話だが、それがポルシェたる最大の魅力である。
とかなんとか人のクルマで何を熱く語ってんだか。あ、だんだん欲しくなってきた。がんばろう。とりあえず、13日の金曜に納車されたクルマってことでせいぜい気をつけて頂きたい。
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