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ダメ男。
2007.08.31
原油高を発端とする相変わらずのガソリン価格の高騰で、また世界的にディーゼル車の人気が高まっているそうだ。消費者は遠い先の環境問題など考える以前に、やはり自分の財布の中身が大切なのである。しかし、この国の技術ならば近い将来ガソリンのいらない車が間違いなく登場する。アメリカや中国のようにそういった意識の低い国と付き合ってゆく上で、日本はヨーロッパ諸国と共に“ちゃんとした”姿勢を見せていくしか生き残る術はない。
ところで、友人の何人かはトヨタ・プリウスなどハイブリッド車にすでに乗り換えている。一昔前のレギュラーガソリンが100円を大きく下回っていた頃に比べると、そーゆー人がすごい勢いで増えているのではなかろうか。ただ、そんな100円以下だった頃は給油をする際も「どこが一番安いか」というのでガソリンスタンドを探したもんだが、今はどーせ高いんだから何処で入れても一緒という風に、逆に感覚が麻痺している。昔から“日本一高い”と噂していた代官山・八幡通り沿いの某スタンドでも今なら躊躇なく入れる気がする。
それにしても、そんな噂をしてた頃はボクもアメ車なんかに乗っていたし、アメ車に燃費を求めるなんてナンセンスだぜ、などとツッパってもいたが、こんな状況にもなるともうそんな無責任な事は言えない。
二十代の頃はずっとアメ車に乗っていて、ちょうどその八幡通りに事務所があった時期は、シボレーのサバーバンに乗っていた。80年式だったと思うが、いわゆるC-10顔の珍しくクラシカルなヤツ。もちろんそんな年式だから現行のアメ車よりも遠慮なしにデカかった。最近でこそハマーも走ってるが、当時は街で見かける最大級の乗用車だったと思う。
で、コイツがとんでもないヤツだった。もとは北米仕様のロングツアラーかなんかで、腹の下にガソリンタンクが二つも付いている。つまり70リットルのタンクが二つで計140リットルも入る。給油メーターが100越すってフツーない。それでもメーターは、カタカタ、カタカタ、どんどん入り続ける。スタンドの兄ちゃんが「ガソリン漏れてません!?」って下を覗き込むこともしばしば。とーぜん、うかつに「ハイオク満タン」なんて言おーもんなら一回の給油で一万数千円。今だったら確実に2万円オーバーだ。考えると恐ろしい。
しかし、何がいちばん恐ろしいって、そんなアホみたいな巨大車に乗ってたのがアシスタント時代だってことだ。師匠より、むしろ威張ってる。つーか、ナメてる。アシのフェバリットな乗り物といえば原チャリ、もしくはチャリ、もしくは電車&徒歩なのに、仕事帰りはほとんど朝まで全開アクセルOn(横浜銀蝿「ぶっちぎりRock'n Roll」より)だもんね。もち交通費(ガス代)は師匠請求ね。そろそろポルシェに乗ったアシスタントなんてアホなのが現れてもいい。
もちろん、そんな生意気な生活ができたのは、当時の彼女のおかげだ。家賃も生活費も全部、彼女持ち。お小遣いもタマに貰ってた。そーゆーヤツのことを人は間違いなく“ヒモ”と呼ぶ。もしくはホストでもいい。ある日、師匠から「そろそろギャラあげる」と言われたが「いらない」と答えた。仕事がひと山越えるとよく焼肉に連れて行ってくれたが、焼肉なんて毎日食えるから嬉しくなかった(ごめんなさい)。とにかく、そんなヤツが世の中をとやかく言うんじゃねぇって、自分もそう思う。申し訳ない。
先日、とあるパーティで、そのお世話になった彼女とバッタリ出くわした。その後久しぶりに飲みに行った。元カノであり先輩スタイリストでもある彼女に、おかげさまで結婚もして子供もできましたと報告し、その日の会計はボクがした。
「アンタには一生奢ってもらっても足りないわね」
はい、そのとーりでございます。お互い幸せでよかったね。
そんなワケで今週のフイナムでブログメンバーが勢ぞろいだそうです。高橋クンこれでOK?笑


OKです!!!!!!!!
ありがとうございました。