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冬の蝉。
2009.02.02
今朝、家のベランダに出ると蝉が一匹死んでいた。暖冬だと言ってもまさか二月。早過ぎもしくは遅過ぎた孵化でもあるまいし、エアコンの室外機の下にでも転がっていたのだろうか。
昨日は友人らが家に遊びにやって来た。雨上がりの後の窓の日差しが気持ちいい昼下がり、ゆるーく酒を飲み始めた。
で、なんだかんだと皆が帰ったのが夜九時頃。長いこと飲み続けたから最終的に酔っぱらいでまともに記憶も無いのだが、ひとつ、友人がしつこく熱く語ってた話だけは覚えている。
それは、彼が最近習い始めたという居合もしくは抜刀術のこと。もう話したくて仕方が無いという様子で、だからなんとなく聞いて、ふーん、と適当に話題を切り上げるのだけど、しばらくするとまたその話。結局、始めから終わりまでずうっとそれを聞かされてた気がする。
なにやらそれは真剣の刀によって行うものらしく、例の巻き藁を切ったりするアレだが、ぶっちゃけ飲んで何時間も聞いてられるほどボクには興味が無い。例えばそれが「剣道」という“道”の話であれば、もしかしたら何時間か聞けるかもしれないが、「剣術」という“術”にはそれほど奥行きを感じない。
刀である以上それは“人を斬る”道具だが、人と人が斬り合うことはすでに世の中あり得ない。ではその対象が何かと言えば所詮“巻き藁”であって、そいつをズバズバ上手く切れたから何なのか。当然やるなら自分の刀も欲しくなるし、それを持ったらば恐らく人も斬りたくなる。ハワイの「実弾ピストル撃テマス」で何も楽しくないのと一緒で、最終的には、、、て話である。
なのでバガボンド気取ってさぶらいたいのであれば、やっぱ正面から剣道学んだほーがいいと思う。現代における刀なんて、冬の蝉と同じだね。
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