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丘サーファー。
2009.06.16
カッコはサーファーでも、サーファーじゃない人のこと。ボクらよりすこし上の先輩の時代の流行語だ。渋谷の街で車の屋根に裸のボード積んで(その時点で怪しいが)、ロン毛に日サロ焼けみたいな。でも、この業界の本質って意外とそれに似たとこあるんじゃないかしら、なんて。
そもそも洋服好きなくらいだから、なに事も見た目から入る人が多いのでは。まずビジュアル的にアリかナシか。アリなら真似てみて、それが最高だと思える状態まで昇華(消化)する。けれどもなにか道をひとつ極めようって人は、カッコなんかどーでもいいだろうし、道具だって案外ボロを使ってそう。でもまた、そのどーでもいいとことか、ボロなとこのディティールすらも切り取って、そーゆーマニアックな自分に酔っちゃってる人がいかにもファッション人的。どっちにしろ本気じゃなくファッションな時点で同じなのにね。
そーゆーボクも完全に見た目から入るタイプ。道具もいきなり高級なのを買っちゃう人間だ。だけど、見た目だけで満足しちゃう「なんちゃって」な人は大嫌い。世界に入るならどっぷり浸かってみて、道具ならとことん使ってみる。例えばサーフィンならまず三年やってみて、波に乗れたらやっと髪伸ばすみたいな。それくらい馬鹿でないと見えないことって世の中たくさんあると思う。
さて、先日の事務所の温泉旅行。別名「スケボー合宿」というサブテーマがあったらしく、ボク以外のみんなはスケボーを持参していた。でもそれは部屋の隅に転がっていて誰ひとり遊ぶ気配はない。つーか、全員浴衣でごろ寝して酒喰らってるだけだし。さっすがスタイリスト事務所。やっぱファッション人の集まりである。この頃、そんなふうに感じてしまうボクは、すでに「ン」が取れたただのファッショ人かもしれないね。
でも、翌朝一応みんなでスケボーやらない?って声を掛けてみた。
「だって、車が来たら危ないじゃん」
・・・・・。もうね、次はサーフィン合宿とか言い出したら、どうぞ波の出るプールにでも行ってください。
ロケーションは最高だった。寺の茶会。
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