絶対に釣ってやる、マグロとカツオ。

6時30分に港へ着き、出船の準備を開始。村山さん以外は初めてのマグロとカツオのキャスティングゲームで、なんとも言えない高揚感に包まれています。果たして釣れるのか。思い返せば昨年は、相模湾でコマセ釣りとエビングでマグロやカツオを狙いましたが、結果はボウズ。そのリベンジを果たすときが来たわけです。




いざ出船し、最初のポイントまで。今回メインで使うルアーは、〈ダイワ〉の「ソルティガ カドラー」。水面に浮かぶこのルアーを動かしては止め、マグロやカツオを誘います。そして、マグロもカツオも回遊魚なので居着いている明確なポイントはありません。目印となるのは、マグロとカツオに水面まで追い込まれた小魚を捕食しようとする海鳥の群れ、いわゆる鳥山です。それを探して、ボートをひたすら走らせます。

1時間ほどすると、最初の鳥山を発見。そこにルアーを投げ入れ、マグロかカツオを誘います。揺れる船上でキャストするのは、慣れるまでかなり難しい。バランスを崩さず足に力を入れながら全力で振り抜きます。


Murata: ナブラ(海面に追い込まれた小魚の群れ)を目にした瞬間、平常心じゃいられないですね。IQゼロになる。足元が不安定で、キャスティングもいつものようにできません。
Komatsu: 鳥山とナブラが見えた瞬間、すごくテンションが上がりました。船長さんの掛け声とともに投げ始めると、一投ごとに釣れるかもしれないって期待しちゃいます。
5分くらいでナブラは消え、海鳥も散っていってしまいました。チャンスの時間はわずかで、一投も無駄にできません。次の鳥山を探して、また移動です。

薄い雲に覆われた空ですが、気温は33度。遮るものがない海上ではより暑さを感じます。でも、その暑さも気にならないくらい、鳥山を見つけた瞬間は独特な緊張感が走ります。
Ishii: 1時間に1回くらいしか鳥山が出現しないから、見つけた瞬間のテンションの上がり具合と緊張感が、ほかの釣り以上におもしろい。チャンスが少なくて、うまくキャストできても食うか分からない、本当にゼロかイチの釣りですね。
Murayama: ルアーがナブラの上をきれいに通っても、食わないときは食わない。何回も無視されちゃって悔しいです。
その後も鳥山を見つけてはキャストを続けます。マグロとカツオを追いかけ回す、もはや釣りではなくハンティングの感覚です。


