快適性と感性に響くデザインを両立すること。
―スポーツウェアにおけるデザイントレンドが大きく変わろうとするなか、〈アシックス〉はどのようなスタイルを目指していますか?
Fukuda: 〈アシックス〉としてはファッションのトレンドの変化に対応する際も、スポーツスタイルの部分でも先ほど述べました機能価値、情緒価値、そして未来価値を備えることを忘れることなく、プロダクトの展開を進めていきます。
―近年の〈アシックス〉は性能面のみならず、デザイン面においても大きな変化を感じられます。〈アシックス〉が、ここまで変化できた要因は何だったのでしょうか?
Fukuda: 私たちのデザインが変化した要因のひとつが2019年にスタートしたスポーツスタイルの存在だと思います。「〈アシックス〉=競技用の高機能スポーツシューズ」というイメージであったので、ライフスタイルでの存在感が限定的でした。
スポーツを日常で感じることができるアスレジャーというトレンドが登場したという背景に対応しようとしたときに、ブランドのミッションとバリュー、ビジョンを再定義して展開を始めました。
私たちは「アシックススポーツ工学研究所」のテクノロジーをライフスタイルに落とし込んで、快適性と感性に響くデザインを両立を実現しました。こうした一連の取り組みがブランドのデザイン、イメージの変化へと繋がっていったのだと思います。
―ランニングシューズとして人気を博していた「GEL-KAYANO14」のようなプロダクトが、現代にマッチしたカラーやマテリアルミックスで最旬の存在として評価されたのは、とても興味深いです。
Fukuda: 最新のGEL-KAYANOはランニングシューズとして高い評価を得ていますし、GEL-KAYANOのアーカイブモデルは、ファッションアイコンとしてポピュラーな存在となっています。〈アシックス〉が伝えたい価値がここでも体現されているのだと思います。機能的価値、情緒的価値を伝えられており、今後スポーツスタイルとしてヘリテージやテクノロジーを未来に繋げるられるような活動を行なっていきます
―最後に〈アシックス〉ファンとフイナム読者にメッセージがありましたらお願いいたします。
Fukuda: 今秋から新たなブランドキャンペーンがスタートします。〈アシックス〉がどのようなブランドであるかを理解できるキャンペーンだと思いますので、ぜひご注目ください。