インディペンデントなつくり手の顔が見える。

ここまでは「ビームス カルチャート 高輪」のアートに関係するピースを見てきましたが、〈ビームス〉らしくアパレルも大切なピースのひとつ。「ビームス カルチャート 高輪」はトレンドも意識しつつ、しっかりとカルチャーが背景にあるものがラインナップ。dooooさんとアイテムを見て手にとると、繋がりがあるブランドばかりで自然とテンションが上がります。
まずはB級映画やカルト映画をモチーフにしたデザインなどでコアなファンが多い〈ローチ(RWCHE)〉のTシャツを発見。デザイナーの後藤さんとdooooさんは同い年で、古くからの付き合いなんだとか。
DOOOO: 後藤くんの知識はマニアックすぎて、ついていくのがなかなか大変です。そんな人がつくるものが面白いですし、そのようなブランドをピックアップしているのが「ビームス カルチャート 高輪」の面白さだと思います。
Tシャツやアクセサリーを展開する〈不眠遊戯〉は、コアなひとたちを中心に話題となっているブランドのひとつ。dooooさんにとっての不眠遊戯といえば、渋谷のミュージックバーの「不眠遊戯ライオン」を思い浮かべるそうですが、実はその店名に名前を貸しているのがこのブランド。つまり、オリジナルの不眠遊戯っていうわけ。グラフィティライターのQPとコラボレーションしたTシャツは、知る人ぞ知るマニアックなアイテムです。



〈不眠遊戯〉の英訳である“Sleepless Romance”が背中にデザインされ、「素敵なフレーズですね」とdooooさんも気に入ったよう。dooooさんは知り合いのブランドの服を購入したり、自分の作品を交換することが良くあるそうで「気に入ったアイテムはブランドの方が引いてしまうくらい、ボロボロになるまで着込んじゃうんです。」と、気に入った服は大切に着続けるエピソードから“らしさ”が窺えます。


続いて店内の中央奥にあるレジカウンター前へ。共通の知人を通して知り合った、唯一無二のパンクスタイルでシーンを賑わす、JAPANESE SUPER RATことスケーターの吉岡賢人さん。そんな彼が手がけるアクセサリーブランド〈OG.(OFFICIAL GARBAGE)〉を店頭で販売しています。 工業製品のパーツをモチーフにしたデザインに「かっこいい! めっちゃいいなあ。これもかっけー」と感嘆の声を漏らすdooooさん。写真のようにすべての指に試着し、HIP HOPマナーなブリブリ感を楽しんでいました(笑)。
余談ですが、アクセサリーといえば気になるのはdooooさんの人肉ネックレス。なんと来年には新作がお披露目されるらしい。
DOOOO: いま首に下げている作品があまりにも重すぎて、首と背中を痛めてまして。だから、次に首に下げるものを作るときは身体へのダメージが少ないものをつくりたいと思っています(笑)。