10人の作家による「ビームス」をテーマにした作品。
YU NAGABA
『BEAMS』
YU NAGABA × BEAMS T ¥8,800
Yu Nagaba
ー長場さんと「ビームスT」の関わりや思い出を教えてください。
Longer Lengths: いまの作風になる前からお付き合いがあって、もうすごく長いですね。Tシャツはもちろん、クッションなんかもつくらせてもらった思い出があります。「ビームスT」は、まだ日の目を見ない作家さんに光を当てて、カルチャーを広める重要な役割を担っていると思います。ぼくらのような絵描きには、なくてはならない存在です。
ー作品を描くにあたって、意識したのはどんなことですか?
Longer Lengths: 「ビームス」のスタッフに仲のいい方がたくさんいて、インスタでもフォローをしているんですが、いつも集団で行動している印象があるんです(笑)。そうした光景と、自分の好きな映画のワンシーンを重ねて作品にしました。所々にオレンジの差し色を使っているのもポイントですね。
YUSUKE HANAI
『Untitled』
YUSUKE HANAI × BEAMS T ¥8,800
Yusuke Hanai
ー花井さんと「ビームスT」は、深い繋がりがある印象です。
花井: はじめて関わったのは、20年近く前ですね。当時、カリフォルニアのグループ展に出展していたんですが、まだ駆け出しだからポスターに載る自分の名前もすごく小さかったんですよ。それなのに当時のディレクターがぼくを見つけてくれたんです。展示をやるときも若いお客さんに手に取って欲しいということで、小さな作品をたくさんつくって、手頃な価格で販売して欲しいという意向でした。そうした姿勢は素晴らしいと思うし、作品以外にもTシャツが売れることによって知名度も上がりますよね。ぼくらのような作家がご飯を食べれるようになったのは、「ビームスT」のお陰だと思います。本当にありがたいです。
ー作品にはいろんな“ヒト”が描かれています。
花井: 「ビームス」って、とにかく個性派揃いじゃないですか。関わってきたスタッフもキャラクターが濃くて、みんなユニークですよね。今回の作品では、その印象をそのまま絵にしました。これまで一緒に仕事してきた人たちの集合みたいなもので、このお店が魅力的なのは、やっぱり彼らの個性によるところが大きい。Tシャツには「KEEP IT WEIRD(おかしなままで)」という、ぼくからのメッセージも添えました(笑)。
ly
『JUST LUV』
LY × BEAMS T ¥8,800
ly
ー「ビームスT」との関わりについて教えてください。
LY: 15年前にここで個展を開催して、そのときは白と黒だけで作品を描きました。当時はすごく悩んでいて、ネガティブな精神状態だったのを覚えています。でもそこから、子どもが生まれて生活も変わり、作品やいろんなことに対して愛情を持てるようになった。ヘイトからラブに変わった感覚があって、その変化の原点として、この場所での展示はすごく印象に残っています。
ー今回の作品の見どころは、どんなところにありますか?
LY: 「ビームス」を客観的に捉えるというより、昔この場所で表現していた自分との対比を見せることにフォーカスしました。当時描いていたモチーフを使いながら、「いまはこう変わった」という自分の変化をそのまま作品にしたんです。いわばセルフポートレートのようなもので、過去から現在までの時間軸がこの中に含まれています。
KYNE
『Untitled』
KYNE × BEAMS T ¥8,800
ー「ビームスT」はKYNEさんにとってどんなお店ですか?
KYNE: 原宿に来るたびに立ち寄って、仲のいいスタッフと話したり、友人の展示を観たりしてきました。自分のTシャツがショーケースの中で動いている光景は、「ビームスT」ならではの体験で、特別な喜びがあります。
ー作品の制作にあたって、こだわったのはどんなことですか?
KYNE: 「ビームス」といえばオレンジと地球のマークです。そのイメージをベースに、人物のポーズが飛行機の軌道にも見えるような構図で制作しました。作品とTシャツでは少しデザインを変えていて、とくにTシャツのほうでは、印刷ならではの色や、普段はあまり使わない文字の要素も取り入れています。Tシャツだからこそ試せる表現を意識しました。
dugudagii
『All Colors Bloom』
dugudagii × BEAMS T ¥8,800
dugudagii
ーdugudagiiさんは「ビームス」でアルバイトをしていたそうですね。
dugudagii: 商品管理のバイトをしていました。そこで一緒に働いていた友達と服をつくりはじめて、「ビームスT」で置いてもらったのがはじめての関わりです。そこからグラフィックを提供したり、作品の展示をさせてもらったり、いろんな取り組みをさせてもらいました。服が好きでこうした活動をはじめて、その流れで「ビームスT」と関わることができて、本当によかったと思います。
ー今回の作品は、オレンジを全面に使用したインパクトのあるグラフィックが特徴的ですね。
dugudagii: 今回、久しぶりに平面作品をつくりました。あまり難しいことは考えず、花と色を大きなモチーフに掲げたシンプルな作品です。Tシャツに刷ることを前提にしていたので、60~70年代のシルクスクリーンのポスターを意識しました。葉っぱに描いているのは「ビームス」の創業年である「1976」と、太極図ですね。太極図は自分の作家活動の中で起こったいいことや悪いこと、その両面を表現しています。
FACE
『裏側』
FACE × BEAMS T ¥8,800
FACE
ー「ビームスT」とFACEさんのつながりを教えてください。
FACE: 切っても切れない縁がありますね。はじめて仕事をさせてもらったのは、もう10年以上前。そこからコンスタントに、いろんな企画で関わらせてもらっています。いつも自由に取り組みをさせてもらっていて、本当にアーティストの意向を大切にしてくれる。今回もぼくのやりたいことを実現してくれて、本当にありがたいです。
ー作品はどんなところにこだわりましたか?
FACE: 「ビームス」って、いつも攻めた別注をしていますよね。ぼくの中で特に印象に残っているのは、プロダクトを裏返ししたアイテムです。さまざまなブランドの名品を、裏と表を逆にしたデザインにしていて、とにかくかっこいい。今回ぼくがつくった作品は、そうしたアプローチをサンプリングして制作しました。展示している作品とTシャツで別々のモチーフを使用しているので、そのあたりも楽しんでもらえたらうれしいです。
hi-dutch
『50th Anniversary BEAMS 100% Juice Bottle』
hi-dutch × BEAMS T ¥8,800
hi-dutch
ー「ビームスT」との思い出はありますか?
hi-dutch: 2000年初頭からグループ展をやったり、個展を開催させてもらったりして、そのTシャツの売上でサポートをしてもらった思い出があります。そこからクリエイティブなシーンとの繋がりも生まれたりして、ぼくにとって「ビームスT」は特別な場所ですね。
ー作品を制作するにあたって、こだわったのはどんな部分ですか?
hi-dutch: 「ビームス」は遊び心があるセレクトショップだし、スタッフもいろんなカルチャーに造詣が深い。そういった人たちに気に入ってもらえるものをつくりたいと思って、今回の作品が生まれました。ショップのイメージカラーであるオレンジから着想して、架空のドリンクメーカーを作品にしました。50周年ということで、当時は瓶のボトルだったと思うので、クラシカルなデザインにしているのもポイントです。
JUN OSON / We are fine
『We are fine』
JUN OSON × BEAMS T ¥8,800
JUN OSON
ーOSONさんは「ビームスT」にどんな印象を抱いていますか?
JUN OSON: 「ビームスT」はぼくの憧れでした。20年近く前に上京した当時、知人にお店のディレクターを紹介してもらい、自分の作品をTシャツにしてもらったことを覚えています。ぼくらのような作家にとってはひとつの登竜門というか、そんなイメージがありますね。
ー今回の作品は、キャンバスのテクスチャーがすごく効いていますよね。
JUN OSON: 「ビームス」というお題はいろんな解釈ができる中、やっぱり“ファッション”は外せないということで、ぼくがこのお店を知った90年代のスタイルをモチーフに作品を描きました。いままではアクリル絵具で描くことが多かったんですが、最近は油絵具を使っているんです。デニムのフェード感とか、雰囲気がでておもしろくなったと思います。ぜひ実物をチェックして欲しいですね。
KOICHI YAIRI
『BEAMS and ghost』
KOICHI YAIRI × BEAMS T ¥8,800
ー「ビームスT」とは、どんな思い出がありますか?
YAIRI: はじめてご一緒したのは、2022年のフジロックTシャツでした。そのアイテムを着て、人生初のフジロックに参戦。会場でぼくのTシャツを着てくれているひとを見かけるたびに、拝むような気持ちになったのはいい思い出です。
ー作品のこだわりを教えてください。
YAIRI: 最初に思い浮かんだのは、40周年の「今夜はブギーバック」の記念ムービーでした。原宿カルチャーを築いてきた存在でありながら、これからも新しいカルチャーを切り拓いていく。その両面を表現したいと考え、ロゴの飛行機が軌道を外れて未来へ飛び出していくイメージを描きました。Tシャツとして着たときにインパクトが残るように、少し不気味さも込めたところもポイントですね。今回はキャンバスも木枠からすべて手作業で制作しているので、あえて残したクラフト感も含めて楽しんでもらえたらうれしいです。
NAIJEL GRAPH
『FLOWERS』
NAIJEL GRAPH × BEAMS T ¥8,800
NAIJEL GRAPH
ー「ビームスT」との関わりは、いつ頃からあるんですか?
NAIJEL GRAPH: 「ビームスT」とは結構むかしから取り組みをしていて、自分がまだ駆け出しの頃だから、もう10年以上のお付き合いですね。自分の作品がはじめてTシャツになったのも、このお店が最初です。だから思い入れは強いですね。有名な作家がみんなコラボしていたので、いつか一緒にやりたいと思っていた憧れのお店でもあります。
ーNAIJEL GRAPHさんの作品はお花がモチーフになっていますね。
NAIJEL GRAPH: 「ビームス」が50周年、そして「ビームスT」が25周年ということで、花束を贈る気持ちで描きました。元ネタはアンディ・ウォーホルの花の絵。それをサンプリングして描いています。「ビームス」、「ビームスT」には、これからも日本のファッションはもちろん、アートやポップカルチャーを引っ張っていって欲しいですね。