1892年にアメリカ・ペンシルバニア州で創業した〈ハミルトン(HAMILTON)〉は、130年以上にわたり高精度なタイムピースをつくり続けてきたブランドです。軍の兵士やパイロットの腕元を彩り、500本を超えるハリウッド映画にカスタムウォッチを提供してきた歴史が示すように、〈ハミルトン〉の時計は常に「物語」とともにあります。
その〈ハミルトン〉が2026年、対照的な2つのモデルを世に送り出します。ミリタリーヘリテージへの敬意を込めた「カーキ フィールド メカ 36mm ジャパン エディション」と、「カプコン」の人気ゲーム最新作『バイオハザード レクイエム』とのコラボレーションモデル。これらをブランドの新CEO、フランチェスカ・ジノッキオ氏の言葉とともに紹介します。
〈ハミルトン〉の新CEO、フランチェスカ・ジノッキオ氏。
まず触れるのは、アメリカ建国250周年という節目に合わせて登場したモデル。1970年代にアメリカ空軍のナビゲーター向けに開発されたミリタリーウォッチ「ハミルトン FAPD 5101」の精神を受け継ぐ復刻作です。コンパクトなケース、マット仕上げの外装、機能的な文字盤など、当時の仕様が忠実に再現されています。
参考にした1970年代のアーカイブウォッチ。
「このモデル自体がもともと人気で、それを再解釈して、現代の要素を踏まえてアップデートしました。アメリカにルーツを持つブランドとして、アメリカ建国250周年というのは大きな節目だと捉えています」(ジノッキオCEO)
特徴的なのは、アクリル製ボックス型風防の採用です。70年代当時の素材をそのまま継承しつつ、耐傷性を高めるハードコーティングと視認性向上のための指紋防止処理を現代仕様として追加。コンパクトなサイズ感について「ケースの小さい時計というのが最近のトレンドで、36mmというのがちょうどいいんじゃないかと決定しました」(ジノッキオCEO)。搭載した手巻きのムーブメントは80時間のパワーリザーブを誇ります。ストラップはオリジナルにならってグリーンを基調としたカーキのコットン素材を採用するなど本格派の仕様。レザーストラップも付属したジャパン エディションは1,000個限定の特製BOXに収められ、5月20日(水)に発売予定です。
カーキ フィールド メカ 36mm ジャパン エディション
¥99,000
続いて紹介するのは、人気ゲームと時計が溶け合う新時代のコラボ。今年2月にゲームの発売と同時にリリースされた本コレクションは、「カーキ フィールド オートクロノ」と「パン ユーロ」の2本で構成されます。〈ハミルトン〉は1932年の映画『上海特急』以来、映画とのコラボレーションを重ねてきましたが、「現代において映画とゲームというのは非常に近いところで密接にリンクしていると思うんです。例えば、このゲームのプレーヤーは世界で33億人という大きな市場で、多くのひとがその物語を楽しんでいます」とジノッキオCEOは語ります。
ゲームの主要キャラクター、レオン・S・ケネディが着用する「カーキ フィールド オートクロノ」は、42mmのオールブラックボディに物語が宿る一本。針はレオンの愛用するナイフをモチーフに、プッシャーは弾丸をイメージした形状、リューズはライフルスコープを彷彿とさせる仕上げ。9時の位置の黒い翼とケースバックのエンブレムには、亡き者への祈りが込められています。「こういったディテールに非常にこだわって、キャラクターを忠実に表現できるような時計づくりに取り組みました」(ジノッキオCEO)
カーキ フィールド オートクロノ
¥299,200(2,000本限定)※すでに完売
一方、主要キャラクター、FBI分析官グレース・アッシュクロフトが身につける「パン ユーロ」は、ブラック × ゴールドのノワール的コントラストが映える一本。サーキュラーブラッシュ仕上げのダイアル、ゴールドの数字と針が、彼女の知性と使命感を静かに体現しています。
パン ユーロ
¥195,800(2,000本限定)※すでに完売
「ホラーだからホラーを意識したものづくりではなく、その作品が目指すストーリーや世界観に沿って、キャラクターをいかに忠実に表現するかに注力しています」(ジノッキオCEO)
ヴィンテージの魂を宿した復刻作と、エンターテインメントの最前線と共鳴するコラボモデル。方向性は異なれど、どちらも〈ハミルトン〉が「物語る時計」であり続ける信念を体現した2026年の注目作です。
Text_Shinri Kobayashi

