Interview with Show Kasamatsu 誰でも着られるという強さ。
PROFILE
1992年、愛知生まれ。2013年から本格的に俳優として活動。20年公開の『花と雨』で長編映画初主演を果たし、近作ではドラマ『君と世界が終わる日に』(Hulu)、配信作品『全裸監督2』(Netflix)、主演映画『リング・ワンダリング』、日米合作『TOKYO
VICE』(HBO Max)、『ガンニバル』(Disney+)などに出演。25年10月17日から『Good News』(Netflix)が配信開始。国内外に活躍の場を広げる。
Instagram:@show_kasamatsu_official
―アウトドアファッションは好きですか?
笠松: うーん、ファッションに関して、あまり好き嫌いは無いですね。その場所に合わせるのがカッコいいじゃないですか。で、あえてずらす感じも面白いし、いいなって思う。ここ数年は山の中での撮影が多かったから、アウトドア、アウトドアって意識はしてないんですけど、このブーツいいねとか、あのジャケットいいねとか、毛布みたいなのも、これいいねって話すことが多かったです。
―以前のインタビューで「ストーリーのある服が好き」とおっしゃっていましたが、例えば古着はどうですか?
笠松: いやー、それがね、難しいんですよ(笑)。古着だから好きってわけでもないんです。ぼくの場合はもっと小さくて、いま自分の持ってるコレが好きとか、ぼくと一緒にいるあなたが好きとか。ブランドとか、誰でもいいわけじゃないし、次に何に出会うかも分からないし、デザインがちょっと変われば印象も変わる。そういう出会いの積み重ねとか説明してくれた思い出とか、全部含めてストーリーって思うんですよ。古着の定義もよく分からないし、きれいすぎて古着じゃないなってのもあるし、衣装で着たものをそのまま買うのも古着っちゃ古着だしね。別に絶対買わないとかでもないし、なんかそういうのが好きなんです(笑)。
―なるほど、ジャンルっていうもので考え…。
笠松: (被せるように)そんなものでは考えたくないですね(笑)。
―なるほど(笑)。では、〈エル・エル・ビーン〉はどんなイメージですか?
笠松: アイテムとしては、ベストとかかな。アウトドアらしい服にタグがバチっと入ってる感じ。それこそ山の撮影が多かった『ガンニバル』でも、劇中で着ていたひとが何人かいましたね。あと、親が服好きだったんで、子どもの頃に着てたんじゃないかなっていう印象もあります。
色使いも面白いなって思います。例えば、ロゴの刺繍の下に黄色とか紫の文字が入ってたり、今日着たロンTでも、フロントは普通だけどバックにちらっと色が入っていたり。そういう遊び心がかわいいなって思いますね。
―今日着てもらったフィールド・コートは、いかがでしたか?
笠松: 周りから似合うねって言ってもらったんですけど、誰でも着られるっていうのが〈エル・エル・ビーン〉の強さだと思うんですよ。ぼくは見た目より着心地重視ですけど、フィールド・コートは窮屈さもないし、シルエットも含めて着やすい。日常生活でも合わせやすいし、結局こういうのを選ぶよねと。女性モデルの方が着ていたのを見て、かわいい形だと思いました。あとは自分が着た2型でいえば、ブラックの方が合わせやすいのかな、きっと。でも、最初に着たタンカラーの方がオシャレなのかなとか。
―タンカラーの方はセットアップで、上下で色を揃えたものです。
笠松: じゃあタンカラーのこっちでしょ(笑)。
―(笑)。
笠松: でもそれがストーリーなので。ブランド本体がこっちの方がいけてると言うのであれば、こっちを着ますよというノリ。どっちも着やすいから、あとはストーリーがある方を選びたいなと。