床屋にとって、静かな足音もサービスのひとつ。
TAO(BARBER)
理容室と美容室、さらに角打ちまでがひとつになった「インザピープル(INN the people)」。そこで床屋として働くTAOさんが、この店と出会ったのは、まだ別の床屋に勤めていた頃でした。客として髪を切ってもらったときの体験が忘れられず、2年前からスタッフに。男女を問わず、ハイトーンカラーからシェービングまで対応し、施術の待ち時間にはワインやコーヒーを楽しむこともできます。
「理美容だけでなく、飲食を通じていろいろな人とつながれる。自分の知る限り、こんな店はほかにないと思ったんです」
お店には、髪を切るだけでなく、リラックスするために訪れるひともいます。だからTAOさんは、施術中にできるだけ音を立てないことを意識し、仕事では革靴よりもスニーカーを選ぶことが多いそう。一日中立ったまま動き続ける上に、床に落ちた髪で滑ることもあるため、実はクッション性やグリップ力も大事。
「見た目はすこし重さのあるデザインだけど、履き心地はスニーカーに近い。ソールも柔らかくて音が鳴りにくいし、ハイブリッドな魅力のあるブーツですね」
古着を中心に、色のあるアイテムを自由に取り入れるのがTAOさんのスタイル。ショーツにスニーカーではシンプルに見えすぎるときも、ボリュームのある一足なら、足元にちょうどいいアクセントが生まれます。仕事中の動きを支えながら、いつもの服にもすんなりなじむ。静かな履き心地と存在感のあるデザインが、TAOさんの仕事とファッションをつないでいました。