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真夏にウールってマジ?
FACTFULNESS of the merino wool.

真夏にウールってマジ?

『FACTFULNESS』という本がベストセラーですが、要は人って思い込みで生きているっていうことが書かれています。それと同じで“ウール=冬物に使う素材”と思い込んでませんか? でも実際は、この強烈な熱さの夏にこそ、ぴったりなウールというものが存在するんです。それがウールの中でも、「メリノウール」という素材。べらぼうに温かい、肌にチクチクするというウールの定番イメージをことごとく覆すこの魔法のような生地を知れば知るほど、この湿気と熱気にまみれた日本の夏を乗り越えるにはぴったりの素材ということがわかってきました。

  • Photo_Yohei Miyamoto
  • Illustration_Takashi Koshii
  • Text_Jun Kumayama
  • Edit_Shinri Kobayashi

1.ベタベタをサラサラにする
ドライタッチ。

メリノウールは汗を吸い(吸水)、空気中に放出する(放湿)機能に優れています。たとえばニュージーランドのメリノウールブランド〈アイスブレイカー(Icebreaker)〉のメリノ種羊は、真夏は最高35度、冬は最低マイナス20度にも迫るニュージーランドの南アルプス標高1800mという寒暖差の激しい環境に生息しています。この激しい寒暖差を生き抜く羊が唯一身にまとっているお洋服こそウールの源。それだけに天然の優れた温度調節機能が備わっているわけです。

暑いときには、汗をかく前からカラダからの熱気(水蒸気)を吸収して大気中に拡散し、運動で汗をかいてもメリノウールが吸い上げて気化。さらに気化冷却で衣類内の温度も快適に調節してくれます。だからこそ、真夏でもベタつかずさらっとしたドライな着心地なのです。

ちなみに寒い時は寒い時で、メリノの17~19ミクロンという極細繊維がつくり出す多くのエアポケットに、肌の水分を吸収した際の吸着熱と体温をため込んでぬくもりをキープ。冬はもちろん真夏でもクーラーで凍えることなく快適に過ごすことができます。

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