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王道を貫いて“らしさ”を残しつつ、面白いことが出来たらと考えています。PROFILE
「ビームス」部門のMDを務め、アイテムや顧客動向、トレンドなど様々な調査分析を行いながら、商品開発から販売計画立案まで一括して管理する。またパンツ部門のバイヤーとしての顔も持ち、今回の別注プロダクトにおいては主導的立場で関わっている。
ー そもそも〈ビッグマック〉の取り扱いは以前からあったんですか?
いえ、今季からですね。〈ビームス〉は結構、幅広い年齢層のお客様がいらっしゃるなかで、目下の課題となっているのが“いかに若年層を取り込むか”。そうなった時に、この新しくなった〈ビッグマック〉なら、ぼくら世代が通って、見てきたモノとはまた違った、新しい見せ方や取り入れ方が出来るんじゃないかと思いました。
ー 他にもデニムやワークを軸とするブランドを取り扱うなかで、どう差別化するのか興味深いです。
ぼくら世代や、さらに上の世代では、「昔から慣れ親しんでいるブランドだから買ってみた」という人も多いのですが、逆に若い世代はオリジナルを知らないからこそ、フラットな感覚で手に取ってくれている模様。だからこそ、別注プロダクトを手掛けるにあたっても、“王道を貫く”というスタンスを強く意識しました。
ー それはどういった部分に見られますか?
当初は、分かりやすく素材やディテールで変化をつけるという方向性も検討したんですが、まずは〈ビッグマック〉がどういうブランドなのか。そこを知ってもらうべく素材はデニムで統一。ベースモデルを極力イジらず、シルエットやフィットで現代的にアップデートしたコレクションとなっています。その象徴となるのが、デニムのインディゴに対して挿し色にもなっているビームスカラーのオレンジ。裏地のメッシュ素材に落とし込んで、各アイテムに少しずつエッセンスとして注入し、統一感を生むポイントとしました。
ー 反応はいかがですか?
9月上旬から発売されているんですが、お客さんはもちろんスタッフからの受けも上々。カバーオールを中心にしてコーディネートしている姿がよく見受けられます。とても汎用性の高いコレクションになったので、自由な着方で楽しんでいただければなと。
ー 今後、「ビームス」にとってどのような存在のブランドになりそうでしょうか?
ワークブランドがまた徐々に盛り上がりを見せているなかで、同じカテゴリーの他ブランドとは一線を画すことが出来るブランド。そういった新たな可能性を感じています。
ー ということは、次シーズンも別注は継続ということで。
いまはちょうど2020 SSシーズンの仕込みをしているのでご期待ください!
ー どんなアイテムが登場するのか楽しみです。
リブランディングされ、自由なクリエーションが可能ないまだからこそ“〈ビッグマック〉とは!?”という部分からズレないよう、“らしさ”を残しつつ面白いことが出来たらと考えています。
ビームスが別注したビッグマックのプロダクト3選。
「ビームス」別注プロダクトは、起毛がかった風合いの10オンスデニムをシリーズ共通で使用。さらに3型全てにビームスカラーでもあるオレンジのメッシュ生地を落とし込み、オーソドックスなシルエットと現代的なスポーツテイストを融合させたデニムコレクションが完成。
ITEM01_DENIM COVERALL
ワークの王道アウターに、現代的なスポーツテイストをリミックス。ITEM02_DENIM SHIRT
プレーンな佇まいに加え、シャツアウターとしても使える良シルエット。ITEM03_DENIM BAKER PANTS
ブランドの出自であるワークウェアのDNAを凝縮したベイカーデニム。ビームス 原宿
住所:東京都渋谷区神宮前3-24-7 1F・2F
電話:03-3470-3947
時間:11:00〜20:00
https://www.beams.co.jp