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新しく生まれ変わったビッグマックと4つのセレクトショップ。
Reborn BIG MAC and 4 Select Shops

新しく生まれ変わったビッグマックと4つのセレクトショップ。

1920年代にアメリカのデパートメントストアが手掛けるストアブランドとして誕生した〈ビッグマック(BIG MAC)〉。当時、優れた機能性を有する品質の良いプロダクトを生産し、労働者から多くの支持を得ました。現在は、その長い歴史のなかで蓄積されたデザインアーカイブを基に、シルエットや素材にアレンジを加えたプロダクトを2019 AWシーズンから展開中。今回は数多くのセレクトショップやブランドが、別注モデルやインラインコレクションを取り扱いはじめているなか、「ビームス(BEAMS)」「フリークス ストア(FREAKS STORE)」「チャオパニック(CIAOPANIC)」「ハイ!スタンダード(HIGH! STANDARD)」にフォーカス。最も商品に精通したMD・バイヤーの皆さんに、新たに生まれ変わった〈ビッグマック〉の魅力を教えてもらいました。

  • Photo_Katsunori Suzuki
  • Text_Tommy
  • Edit_Yosuke Ishii

FOUCUS03_CIAOPANIC

いままでなかったようなアイデアにも自由に挑戦できるので、やり甲斐があります。

PROFILE

市之瀬智博
チャオパニック クリエイティブディレクター

数々のセレクトショップで辣腕を振るったのち、2018年より「チャオパニック」のクリエイティブディレクターに就任。自身の豊富な経験則とマーケットの動向から読み取ったデータから、新たなトレンドを生み出す。今回の別注では全体のディレクションを務めている。

ー まず〈ビッグマック〉を取り扱うことになった経緯を教えてください。

ぼく自身、昨年から「チャオパニック」のクリエイティブディレクターとして、商品のリブランディングをすることになったたんですが、その時にメンズのバイヤー担当から、〈ビッグマック〉を取り扱ってみたいという提案をもらいました。ちょうど「チャオパニック」自体もショップとしての強みとなる部分を打ち出したかったし、例えばアメリカントラッドやヘビーデューティーなど、コンセプト的なモノを掲げる必要があるなって思っていたタイミングもあり「じゃあ、やってみようか」と。

ー 実際、装いも新たとなった〈ビッグマック〉のアイテムに触れてみていかがでした?

古着っぽいというか昔ながらの〈ビッグマック〉然とした部分はありながら、現代的なフィッティングやデザインにアレンジされているので、野暮ったくならないのはイイなって。元々がワークブランドなので土臭い部分はあって当然だし、それが好きという人も多いとは思います。ですが、ぼくらが取り扱うなら、その部分を薄めてあげる必要があるとも感じていました。

ー それが反映されたのが、今回の別注コレクションということですね。

ですね。なので、別注コレクションを“ブラックレーベル”と位置づけして、インラインではポイントとして使われているネームタグやピスネーム、それにボタンなどの付属パーツも全てブラックに変更しています。これによってモダンな表情になりました。

ー 一気に雰囲気が変わりますね。セットアップもいい意味で“らしくない”というか。

ジャケットは、カバーオールの延長上でスーツ見えし、かつラフに羽織れるという部分を意識しました。パンツは元々あるデザインを生かしています。生地には機能素材のソロテックス®を採用。カバーオールとの差別化をしつつ、あくまでスーツのテイストを匂わせるといった塩梅でしょうか。同様にコートやオーバーオールも、ストリートのノリを落とし込んでいます。

ー ここまで自由にアレンジできるのには驚きました。

ブランド側がすごく柔軟な姿勢で対応してくれて、色々なアイデアに挑戦できるので、やり甲斐がありますよ。「チャオパニック」がメンズ、ウィメンズともに、ちゃんとした背景が存在していて“源流に遡ることの出来るアイテム”というテーマでラインナップを構築しているところなので、この新しく生まれ変わった〈ビッグマック〉はすごくマッチしていますね。


チャオパニックが別注したビッグマックのプロダクト3選。

〈チャオパニック〉独自の試みとして、古き良きアメリカンワークの要素を残しつつも、機能性やタウンユースを重視し再構築された“ブラックコレクション”を展開。ここで紹介するコート、セットアップ、オーバーオール以外に、ウエスタンシャツなども揃う。

ITEM01_DENIM BIG COAT

アウターの上からでも羽織れるようなオーバー&Aラインシルエット。

¥16,800+TAX
昨今の流行であるオーバー&Aラインシルエットを描くビッグコート。
そのカバーオールをロング丈に作り変えたようなシンプルな顔立ちに、収納力十分な大型パッチポケットが主張します。
着こなしに取り入れるならば、ボリューミィなトップスの上にガバっと羽織って、ルーズなサイズ感を味わっていただきたい。

フロントボタンには脱ぎ着にも便利なスナップボタンを採用。
トップボタンのみ前を開いて着用した際のバランスを考慮して、通常のボタンに変えるという気配り。

カフス部分にはロゴ入りのメタルボタン。
袖先から覗く総柄スレーキがちょっとしたアクセント。

収納力に優れた大型パッチポケット。

ノンライニングなので、スウェットパーカやフリースジャケットなどボリューミィなトップスの上から羽織るとバランス良し。
レングスは膝下丈なので、これからの時期に重宝します。
ちなみにノーベンツ仕様なので隙間からの風の侵入がなく、かつフォーマルな顔立ち。

ITEM02_JACKET & PANTS

イージーケア&リラックスムード。気楽に楽しむセットアップ。

ジャケット ¥18,800+TAX、パンツ ¥15,800+TAX
ウール糸にソロテックス®を混紡した機能素材により作られた
ドロップショルダーシルエットのジャケット&ルーズフィットのパンツ。
しっかりした生地感ながらストレッチ効果でシワになり難く、型崩れしにくいイージーケア仕様が嬉しい限り。
上下で合わせるだけで、簡単にリラックスムード漂うセットアップスタイルが楽しめます。

ジャケットはカバーオールの延長上で、スーツ見えしつつもラフに羽織れるよう意識。
ラペルのサイズを調整し、トップボタンの位置を高めにすることによりVゾーンが狭めに。

袖口のボタンもオミットしてカジュアル感を創出。
アクセサリーや腕時計とも干渉せず、腕元をすっきりと見せることが可能です。

フロントポケットも全体のバランスを考慮して大型化。
通常のタグではなく、オリジナル仕様のピスネームを採用している点も抜かりなし。

セットアップで着用できるパンツは、やや太めで股上深め。
共布のサスペンダーベルトはスタイリングに合わせて取り外せます。

ITEM03_OVERALL

デザインアーカイブから掘り起こした希少種を現代的にアレンジ。

¥14,800+TAX
〈ビッグマック〉のデザインアーカイブから、オーバーオールの希少モデルを掘り起こし、
巧みなアレンジでヴィンテージ・アディクトたちも唸る仕上がりに。
大人世代ならテーラードジャケットに合わせ、足元でハズすといった着こなしを推奨。
この他にインディゴも展開。色ごとに素材も異なるので、実際に手に取ってご確認を。

大型フロントポケットが通例となっているビブ部分を、本作ではすっきりとデザイン。
若い世代のストリートスタイルにも違和感なく取り入れられるルックスに。

サスペンダーベルトのゴム部分が、後ろ姿のアクセントにも最適。

ボタンや金具などの付属パーツも黒で統一。
“ブラックコレクション”の名は伊達じゃありません。

パターンを若干イジってワタリ部分を太めに。
先述したセットアップのパンツが太めのテーパードなので、
シルエットの差別化とオーバーオールらしい武骨さを狙うという2点を意識した上で、
あえてより太さを強調して仕上げられています。

INFORMATION

チャオパニック ベースヤード
トーキョー店

住所:東京渋谷区神宮前6-12-22 秋田ビル1F
電話:03-3486-5118
時間:12:00〜21:00(日曜11:00〜20:00) 不定休
www.ciaopanic.com

INFORMATION

インス

電話:0120-900-736
www.ins.fm

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