リーボックは斬新なデザインと画期的なテクノロジーを
持っている。
ー 〈ウィズ リミテッド〉で「ポンプフューリー」のコラボレートモデルを過去にリリースしていました。
下野:ミタスニーカーズの国井くんから声をかけてもらって、「ポンプフューリー」に限らず何度か〈リーボック〉とコラボさせてもらいました。自分がポンプ好きということもあって、お話をいただくときはポンプシリーズをやらせてもらうことが多いですね。
ー デザインをするときにどんなことを意識しましたか?
下野:パッと見たときにうちのブランドとのコラボだというのがわかるように。ベタなワントーンものはうちがやることではないので、自分なりに構築してつくるようにしています。

この日下野さんが履いていたのはこちらの記事でも紹介した「インスタポンプフューリーブースト」。
ー そもそも〈リーボック〉というブランドに対してどんな印象をお持ちですか?
下野:すごく画期的なアイテムをリリースしますよね。ぼくが〈リーボック〉を好きになったのは「ポンプフューリー」がきっかけなんです。当時はほかのブランドのシューズが流行っていたんですが、そのときにぼくはポンプを履いてました。
ー どうして「ポンプフューリー」を選んだんですか?
下野:雑誌ではじめて見たときにすごい衝撃を受けて。でも当時はまだ日本に入ってなくて、ぼくはワールドスポーツプラザというお店で働いていたんですけど、買い付けに行く人に「買ってきてください」とお願いして、ようやく手に入れたのを覚えてます。
あとはNBAにディー・ブラウンっていう選手がいたんですけど、彼もポンプのバッシュを履いていて、そういうカルチャーにも影響を受けてます。
いまでこそ〈リーボック〉を代表するひとつのモデルになってますけど、当時は「なんでこんな変な靴が欲しいの?」って聞かれたりもして。ちょっと周りがザワついてた記憶もありますね(笑)。それくらい斬新なデザインだと思うし、ポンプシステムも革新的でした。ぼくはポンプのテニスシューズも履いてて、それは街で誰とも被らなかったですね。

ー 当時のメインストリームからは少し離れたモデルだったと。
下野:ぼくは天邪鬼だから、トレンドとは違うアイテムを選ぶ感覚があります。流行に縛られずに本当に好きなものを探して、納得してチョイスしたいんです。
