本当のSUGATAはヨロイを脱いで見えてくる。
ー では、今回のJINS×ロナン&エルワンのメガネはいかがでしょうか?

又吉:形がすごくキレイ。それにめちゃくちゃ軽い。
谷尻:相当軽いですよ、これ。ストレスが本当にない。
ー デザイン的な特徴を言わせてもらうと、フロントとヒンジ(丁番)をつなぐ「ヨロイ」と呼ばれる部分をなくすアプローチがとられていて、それによってミニマムなフォルムが実現されてるんです。

谷尻:なんか、ロナン&エルワンらしいなと思っちゃいました。
又吉:どの辺がですか?
谷尻:彼らのプロダクトって、どれも「主張がないのに、主張がある」んですよ。そのさじ加減がすごく上手で。

又吉:誰が見てもわかりやすく主張があるものの方が、つくりやすいですもんね。
谷尻:そうなんです。とはいえ、そこはかとなさすぎると、なにもやっていないように見えてしまう。このメガネもですけど、ロナン&エルワンは、いつもそこのバランスが絶妙なんです。
ー 気になるものはありますか?
又吉:形はラウンドかオーバルですかね。あと、どうしても黒とかに目がいっちゃいます。
谷尻:色が淡いものも気になりますけど、やっぱりぼくも黒かなー。

〈ジンズ×ロナン&エルワン・ブルレック〉眼鏡「SUGATA R」Color:Gray ¥5,000+TAX
※度付きレンズ代込み(ジンズ カスタマーサポートセンター)

〈ジンズ×ロナン&エルワン・ブルレック〉眼鏡「SUGATA O」Color:Matte Black ¥5,000+TAX
※度付きレンズ代込み(ジンズ カスタマーサポートセンター)
ー かけ心地はどうですか?
又吉:お世辞とかじゃなく、かけてるのを忘れるくらい軽いです。あと、かけて数分ですけど顔になじんでる感じがありますね。

谷尻:いいものって、すごくこだわってつくられているし、値段も高いじゃないですか。ただ今回のロナン&エルワンのコラボにしてもそうですけど、洗練されたデザインなのにリーズナブルだから、〈JINS〉さんすごいなって、素直に思います。
又吉:これで5000円ですからね。
ー 今回のメガネのコンセプトが“SUGATA”なんですが、「ひとの美しさは仕草や“姿”からもたらされる」「メガネはかけるひとの表情に溶け込み、そのひとの“姿”をつくる」という考えが根底にあります。この見方について、2人の考えをうかがえたらなと。

又吉:言葉にするのがすごく難しいですね…。でも、言うてることはすごくわかります。ファッションで言うなら、ファッション以前の身体にまで意識を向けている感覚なんじゃないですかね。不摂生でだらしない体型になってしまったら、いくらおしゃれをしても元も子もないから。それに近いと思います。
谷尻:だから、ヨロイを取ることで「SUGATA」になるってことですよね。ひとはついヨロイを着がちだけど、それを脱ぐことで本質的なものが見えてくるっていう。
又吉:谷尻さん、もう、めちゃくちゃ綺麗にまとめましたね。ヨロイを脱いだら「SUGATA」になる。…それ、どうにかぼくが言ったことにできません(笑)?
about
JINS×Ronan&Erwan Bouroullec
〈ジンズ〉は、2017年より“メガネを本質からデザインする”をコンセプトに、世界的なデザイナー達との対話を通じてこれからの時代に価値あるメガネを提案する「JINS Design Project」に取り組み、 ジャスパー・モリソン、コンスタンティン・グルチッチらと協業。優れたデザインのメガネを多くの人が手に取りやすい価格で提供している。第5弾で協業するロナン&エルワン・ブルレックは、プロダクトデザインから公共空間、都市デザインに至るまで幅広い分野で活躍。「ヴィトラ」「カッシーナ」など多くの有名企業にデザイン提供を行い、手がけた製品がパリのポンピドゥーセンターやニューヨーク近代美術館をはじめとする主要な美術館に収蔵されるなど、現代のフランスを代表するデザイナーである。