
ー 「IAC」プロジェクトにおける第一弾が「THE CO-OP」になるわけですが、どうやってアイテムを決めていったんですか?
重松:そこはもう金子さんにはっきりしたイメージがあったんです。
中室:そう。明快でしたよね。
金子:青山通りを、男女問わず学生たちが揃いのアイビールックで歩いてたらいいなって。今の時代にそんな風景が見れたら最高だと思ったんです。自由なのもいいですが、学生が生み出すファッションのカルチャーみたいなものも見てみたいじゃないですか。
中室:古き良きアイビーリーグじゃないけど、そういうステューデントファッションのベーシックを想起させるスタイルですよね。
重松:それくらいわかりやすいところからスタートしているので、モノ選びは簡単でした。学生だからまずブレザーはいるでしょ? で、デイパック。シャツ、スウェット、デニム、みたいな感じで広がっていきました。
ー どのアイテムをどのデザイナーさんにお願いするっていうのを決めたのも金子さんですか?
金子:はい。わりとスムーズに決まりましたね。そんなに迷うことなく。ワードローブに不可欠なベーシックアイテムを提供したいという気持ちが根底にありましたので。
ー 改めて列挙すると、すごいメンバーですよね。ブランドのアルファベット順でいくとこんな感じです。


(左)AURALEE|岩井良太|SWEAT / T-SHIRT
(右)CIOTA|荒澤正和|DENIM


(左)Graphpaper|南貴之|SHIRT
(右)HERILL|大島裕幸|KNIT


(左)is-ness|キシタトモミ|GRAPHIC T
(右)KAPTAIN SUNSHINE|児島晋輔|3 BUTTON BLAZER


(左)NEAT|西野大士|TROUSERS
(右)R.ALAGAN|高橋れいみ|RING


(左)TEMBEA|早崎篤史|BAG
(右)YOUNG&OLSEN|尾崎雄飛|DAYPACK
ー ファッションアベンジャーズですね、これは(笑)。
中室:ブランドのインラインとほぼ同じクオリティでありながら、みなさまにご協力いただいて、だいたい1割~2割くらいは安く仕上がっています。
重松:サンプルが上がってきて、あまりの出来の良さに、「これ僕たちは着れないんだよね??」ってみんなが言いましたよね。スタッフ用作る?みたいな(笑)。
金子:こういうブランドをいろんなひとに知ってもらって、好きになってもらえることの先に、ファッションの未来があるんじゃないかって。