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ディレクター、スタイリスト、デザイナー。 3つの視点から覗く、ブランドストーンの魅力。
150th Anniversary. vol.1

ディレクター、スタイリスト、デザイナー。
3つの視点から覗く、ブランドストーンの魅力。

今年、創業150周年というアニバーサリーを迎えた〈ブランドストーン(Blundstone)〉と言えばやっぱりサイドゴアブーツ。性別、世代、シーンを超えて愛される、この靴の魅力はなにか。ファッションに精通したお三方に話を伺いました。「ユナイテッドアローズ」の栗野宏文さん、スタイリスト百々千晴さん、〈ダイリク〉デザイナーの岡本大陸さんが、それぞれの視点でブランドストーンについてたっぷり語ります。栗野さんの著書『モード後の世界』に続く話、百々さんのYouTube話、岡本さんによる映画の話など、シューズ以外の話もあわせてどうぞ。

CASE 2 スタイリスト・百々千晴

PROFILE

百々千晴
スタイリスト

徳島県出身。1999年よりスタイリスト野崎美穂氏に師事。2002年渡英し、2004年よりスタイリストとして活動をスタート。雑誌や広告を中心に活躍し、最近はYouTubeチャンネル『DODOTUBE』が人気になるなど多方面で活躍中。
dodochiharu.com

冬山はもちろん、街でも履きたい。

ー 百々さんは、インスタライブにYouTubeと、最近はスタイリスト以外の活動も活発にされていますよね。始めたきっかけはなんだったんですか?

百々:自粛中に暇ができたというのが一番の理由です。インスタライブをしていて、しゃべるのがそんなに苦手じゃないと気づいてYoutubeを始めました。インスタライブは一人なので気楽にできるんですが、YouTubeは撮影してくれるひとが目の前にいるので、恥ずかしくなってしまいます。両者は全然違うんです。

ー どんなところが違うんですか?

百々:少しずつ慣れてきたんですが、YouTubeは根本の恥ずかしがり屋な人見知りの部分がどうしても出てしまって。インスタライブはひとりでシャワーを浴びながら大声で歌う感覚でできますが、YouTubeはいくら心を許しているひとでも、ぜんぜん別の自分になっちゃうんです。

百々さんが履いているのは「BS1478 THERMAL」。ラスティックブラックという、ニュアンス感のあるブラックがポイント。

ー 以前から百々さんは雑誌『Union』の編集長やブランド、コラボアイテムをつくったりと、さまざまな挑戦をされていますよね。

百々:私としてはすべてスタイリストとして発信しているので、スタイリストという軸があったからこそできたことだと思っています。『Union』やものづくりに関われたのも、いまインスタライブやYouTubeをやっているのも、その軸があるというのが大きいですね。

ー なるほど。では、シューズについてお伺いします。百々さんはヒールよりフラット系のシューズなイメージですが、ブーツはお好きですか?

百々:ショートブーツは結構持ってますし、外へ遊びにいくときに履いてます。街では、コレクションブランドのものを履くことが多いですね。

ー この〈ブランドストーン〉のブーツはいかがでしょうか。

百々:ウォータープルーフによる防水性と、シープスキンのインソールがいいですね。履き心地はノンストレスだし、着脱も便利。一度気に入るとずっと履くタイプなので、これもそうなりそう。みんながボロボロになるまで履きつぶしている理由がよくわかります。プルタブの文字が青いのも、友達が履いている〈ブランドストーン〉と色が違うので、脱いでも自分のだと判別しやすいのもいいなと。

ー 〈ブランドストーン〉は アウトドアや庭仕事に使うひとも多いみたいです。周りのご友人にも愛用者が多いんですよね?

百々:第一線で活躍しているスタイリストさんにも沢山います。とあるショップの方は、ご夫婦でお揃いのを履かれていて、かわいいなと思っていました。私は田舎育ちなので、自然へのあこがれというものががあまりなくて、むしろ都内にずっと住んでいたいタイプ(笑)。でも、自然豊かな場所へ旅することはよくあります。子供が実家の裏山に行くのが好きなのでそのときや、スキーに行くとき、もちろん街でも〈ブランドストーン〉を履くつもりです。

体のバランスを決めるのは靴。

ー さきほどおっしゃっていた、“街中でも使える”というのをもう少しお聞きしてもよろしいですか。

百々:サイドゴアブーツはいまトレンドでもあり、気分でもあります。コレクションブランドも定番として並べていますし、ファッションアイテムとして、街履きするというのがいまの気分なんですよね。

ー 女性が合わせる場合はどんなスタイリングがいいんでしょうか?

百々:私の場合はですが、やっぱりデニム。デニムにニットとかシンプルな格好にあわせるのがいいと思います。ワンピースにも合いますし。

ー 百々さんといえば、靴の重要性についても説かれているイメージなのですが、靴はコーディネートの最後なんですよね?

百々:靴から選ぶということはせず、着たい服を着て、最後に玄関で靴を選びます。ないがしろにしているのではなく、仕上げとして体のバランスを決めるのが靴なんです。女性はバッグと靴が好きでたくさん持っているひとが多いんですが、バッグはアクセサリーに近い存在。靴はスタイルに一番重要と思いますし、バッグより靴の方が数を持っていますね。

ー 〈ブランドストーン〉は今年150周年で、いまでは定番品として認知されています。

百々:定番ブランドは好きですね。〈リーバイス〉などいろいろあります。コレクションブランドでも似たデザインを出すことがあるんですが、それなら元ネタの定番ブランドでよくない?って個人的には思います。お金を何倍も出して似たデザインの高級品を買うというのは、私にはよくわかりません。

ー 定番にないものこそ、コレクションブランドで買う意味があると?

百々:コレクションブランドのサイドゴアも履きますけど、〈ブランドストーン〉を履かなくなるってことはないですね。いまの時代と気分的には、むしろ〈ブランドストーン〉をたくさん履きたいなと思っています。

ー 定番品というものは歴史があります。頼れるアイテムが多いんでしょうか?

百々:そこまで続いているには何かしら愛される理由があって、本物ということであり、自然と信頼される何かがあるんですよね。やはり、ダメなものはなくなっちゃいますから。それはファッションだけでなく、レストランとかでも同じことです。

ー 以前、百々さんが「その人の人生がにじみ出るようなスタイリングが理想」とお話されているのを観ました。〈ブランドストーン〉も使うなかでついていく傷などの経年変化が、ひとつの個性になっていくと思うんですが。

百々:本当にそうだと思います。デニムもそうですが、持ち物に個性やそのひとの人生が出ているのが面白いんです。皆さん頻繁に車を洗車したり、ちょっとぶつけたらすぐ直しますよね。でも、私は高級車であったとしても、擦ったまま乗ったりしている方もかっこいいなと思います。もちろん傷をすぐ直すのはいいことではあるんですが、私としてはスタイルとして違います。

ー それは自分のモノにするという感覚なんでしょうか?

百々:きれいにするのも、そのひとらしくてもちろんいいと思うんです。けど、傷を毎回修理に出したり、細かく気にしているのがダサいなと。それよりもモノじゃなくて、自分を大切にしろよと、思ってしまいます。自分に自信がないから、それを隠したいじゃないのかなって勘ぐっちゃうんです。極論を言うと、男性であればモノを大切にするよりも、お嫁さんを大切にしてください!ってことですね。

〈ブランドストーン〉の中でも、ボアタイプのシープスキンインソールや断熱素材のシンサレートを採用するなど、特に冬場の使用を考えられた「THERMAL」シリーズ。撥水加工されたレザーアッパーやステッチワークにより、高い防水性も実現している。高性能クッション素材XRD®︎や、厚手のソックスを想定した甲が高い仕様などにより、冬場でもコンフォータブルな足元に。

INFORMATION

ブランドストーン

日本公式ブランドサイト

〈ブランドストーン〉の公式サイトでは、随時ファッションスナップも更新中。
取り扱い店のスタッフによるコーディネートはこちらからご覧ください。

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