CLOSE
FEATURE | TIE UP
時代に呼応するタグスワーキングパーティーの現在地。
Creativity of TAGS WKGPTY

時代に呼応する
タグスワーキングパーティーの現在地。

グラフィックカルチャーにみられる、解放されたアート性と鋭利なメッセージ性に根ざし、型にとらわれない表現を続けてきた〈タグスワーキングパーティー(TAGS WKGPTY)〉。デザイナー森岡喜昭さんは、時代のコンテクストを踏まえ、その時々に呼応するメッセージ性を込めながら、ファッションにグラフィックを落とし込みつづけてきました。今シーズンは、アムステルダムの「ゴッホ美術館」との2度目のスペシャルコラボレーションを決め、独創的かつ情緒的なアイテムが揃います。そこで今回はブランドの創作背景から森岡さんのパーソナリティまでを深堀りし、その現在地を聞いてきました。

  • Photo_Eisuke Asaoka
  • Text_Takako Nagai
  • Edit_Yuri Sudo

時空を超えて、ゴッホと対面。

ー 今年は「ゴッホ美術館」とのコラボレーションコレクションを発表されました。

森岡:コロナ禍以前、東京オリンピックが予定され、社会にとってもターニングポイントとなりそうなタイミングでした。そんな大きな流れと対比するように、日頃からクラシックなアートにも目を向けていたところ、幸いなことにゴッホ美術館の方をご紹介いただきました。そこからコラボレーションのお話が進行していったのですが、デザインを考えるポイントとして「今、ゴッホが生きていたら何をするだろう?」と考えました。

ー ゴッホの手紙プリントは、どのように着想されましたか?

森岡:考え抜いて行き着いたのが、絵画の枠組みをいかに崩し、再構築するかということ。そこで、ゴッホがゴーギャンに当てた手紙を一枚絵にすることで新しい表現ができると思った。総柄のプリントは版が大きくなるので苦労もしましたが。

ー 展示会場も、すこし変わった雰囲気ですね。

森岡:ゴッホをイメージしながら什器の代わりに牧草を積み、マンションの地下スペースに田舎の小さな美術館を作ってみたんです。

ー アンダーグラウンドなムードと、美術館のように洗練された空気が融合しています。計算して設計されましたか?

森岡:いえ、ごく自然に、感覚的に作り上げた空間です。もともとDIYから生まれるライブ感が好きですし、同時に〈コムデギャルソン〉を始めとしたモードが内包するエレガンスも素晴らしいと思っています。今日までのインプットの積み重ねから生まれた多面性かもしれませんね。

INFORMATION

TAGS WKGPTY PRODUCTIONS × ゴッホ美術館 第二弾

発売日:10月2日(金)
場所:ディストリクト ユナイテッドアローズ 、
トレーディング ミュージアム コムデギャルソン 東京ミッドタウン
TAGS WORKING PARTY

このエントリーをはてなブックマークに追加