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FEATURE | TIE UP
時代に呼応するタグスワーキングパーティーの現在地。
Creativity of TAGS WKGPTY

時代に呼応する
タグスワーキングパーティーの現在地。

グラフィックカルチャーにみられる、解放されたアート性と鋭利なメッセージ性に根ざし、型にとらわれない表現を続けてきた〈タグスワーキングパーティー(TAGS WKGPTY)〉。デザイナー森岡喜昭さんは、時代のコンテクストを踏まえ、その時々に呼応するメッセージ性を込めながら、ファッションにグラフィックを落とし込みつづけてきました。今シーズンは、アムステルダムの「ゴッホ美術館」との2度目のスペシャルコラボレーションを決め、独創的かつ情緒的なアイテムが揃います。そこで今回はブランドの創作背景から森岡さんのパーソナリティまでを深堀りし、その現在地を聞いてきました。

  • Photo_Eisuke Asaoka
  • Text_Takako Nagai
  • Edit_Yuri Sudo

デザイナー森岡喜昭のルーツとは。

ー なぜ、多彩なデザインを生み出しつづけることができるのでしょう。アイデアが自然にわくのか。はたまた、いつもネタを探し続けているのか。 森岡さんのパーソナリティとは何だと思いますか?

森岡:自分では意識しないので難しいですが…昔からの口癖は「なんかおもしろいことないかな」です。専門学生時代にも授業をサボってはお気に入りの店に入り、コーヒーを飲みながら悶々と考えていた。常にそんなことを言っているので、実際に面白そうなモノに出会うと嗅覚は働きますね。

ー おもしろいこと探しが染み付いているんですね。大人には怒られそうですが…

森岡:それが、こんな性格になった理由は家庭環境。実家が明治16年からつづく着物の仕立て屋なので、色彩は自然と目に入ってきますし、手縫いにこだわる頑固な職人さん達の背中を見て育ってきました。若い住み込みの方々もいる特殊な環境の中で、親からはおもちゃの代わりに段ボールを与えられ、工作をして過ごしたり…。いつも父が「お前は遊びの天才だ」と褒めてくれたんですよね。

ー ものづくりの名家で育ったんですね。

森岡:お堅い家柄、専門学校に行くことを反対されもしましたが、説得したら分かってくれましたね。兄弟もアパレルでの仕事経験がありますし、家族って不思議なものです。

ー 今、インタビューさせていただいているカフェ「ディライト」も、森岡さんにとって多くの出会いがあったお店だとか。

森岡:まさに、ひととの巡り合わせは「ディライト」が原点。このお店で授業をサボっていなかったら「M&M」に入ることもなかったですし。ここの内装は「M&M」によるもので、ひとつひとつのディティールのおもしろさはもちろん、物知りの店主マサさんと話す時間が貴重なんです。何より、居心地がいい! いろいろなひとと引き合わせていただきました。

ー 自分の好きなものをとことん好きでいつづけたことが、未来を引き寄せたんですね。

森岡:ありがたいことですね。店主のマサさんは最初こそめちゃくちゃ怖かったんですが、今となっては優しい先輩のような存在。最近は「ディライト」のショップカードやグッズのデザインもさせていただきましたが、これから恩返しが出来たら嬉しいですね。

INFORMATION

TAGS WKGPTY PRODUCTIONS × ゴッホ美術館 第二弾

発売日:10月2日(金)
場所:ディストリクト ユナイテッドアローズ 、
トレーディング ミュージアム コムデギャルソン 東京ミッドタウン
TAGS WORKING PARTY

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