Yasuto Nakayama / URBAN RESEARCH
中山さんのスタイルは、〈ブルックス ブラザーズ〉×〈アーバンリサーチ〉のジャケット、〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉のニット、〈ニート〉のパンツ、〈ニューエラ〉×〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉のキャップ、〈グッチ〉のシューズ。“バナナ・ウォッチ” はブルーダイアル×ブルーレザーストラップ。
幅広い年齢層に上質なファッションを提案する「アーバンリサーチ」。この全ブランドのPRを務めるプレスマネージャーの中山慶人さんは古いクルマや時計などを愛し、デザインはもちろん、そうしたツールをメンテナンスしながら一つひとつのモノを大事にしているといいます。週末は自分のクルマに乗ってドライブに繰り出す一方、最近は「家具などインテリアにも興味が出てきました」とのこと。モノを大切にする中山さんならではの、男らしさと上品さを兼ね備えたスタイルに注目です。
ー インスタグラムで拝見したんですが、中山さんは普段からアナログの腕時計をつけていますね。
中山: そうですね。ぼくは古い時計が好きで、自分で持っているのは手巻きの時計ばかりです。頻繁に使うのは3本ですが、コーディネートによって使い分けています。
ー 写真を見ると、どれもレザーベルトだったのが印象的でした。
中山: レザーベルトが好きなんです。もともとスーツを着る機会が多くて、合わせやすいということでレザーベルトにしていました。いまはカジュアルな格好をすることがほとんどですが、スタイルがラフになりすぎないので、古い時計とレザーベルトの組み合わせが好きですね。あとは使い込むことによってレザー自体が経年変化していくところも好きな理由です。
ー アナログの時計に惹かれるのはどうしてなんですか?
中山: デジタルやスマートウォッチはすごく便利ですけど、アナログの魅力はその不便さがいいですよね(笑)。メンテナンスをすることでずっと使えますし、最先端なものよりも手がかかるモノのほうが愛着が湧くんです。ぼくは古いクルマも好きだったりするので、時間をかけてひとつのモノと向き合うのがシンプルに好きなんです。
ー 〈ティソ〉も歴史あるブランドです。“バナナ・ウォッチ” は1916年に誕生したモデルで、時代と共にいろんな人に愛されてきました。
中山: そうですよね。長い歴史を持ったブランドというのはもちろん知っていましたし、興味を惹かれるポイントです。いまのぼくのようにカジュアルな格好に対して、こうしたクラシックな時計を合わせると、すごく落ち着きます。自分の好きなスタイルのひとつです。
ー 時計がドレスアップ的な要素になると。
中山: そうですね。カジュアルになりすぎない、引き締めのポイントとしてすごく効果的なのかなと。
ー “バナナ・ウォッチ” のデザインに関してはどんなことを思いますか?
中山: スクエアタイプの時計はすごく収まりがいいですよね。だから、すごく合わせやすいです。ケースが大きく見えるかもしれませんが、つけてみると服の袖口に引っかからないですし、腕にフィットしている感覚があるので、実はすごくコンパクトに感じるところもいいですね。
ー 現在だとスマホで時間を確認する人が多いなか、中山さんが腕時計をつけるのにはどんな理由がありますか?
中山: ぼくは時計を男の嗜みだったり、アクセサリーの一部だと思っているのですが、そういった要素は今後もなくならない感じています。朝起きて、服に合う時計を選ぶことでその日の格好が決まるので、自分にとってなくてはならないアイテムですね。あとは憧れというか、そうした部分も腕時計にはあるんじゃないでしょうか。
ー 今回のコーディネートで意識したのはどんなことですか?
中山: “バナナ・ウォッチ” って、いろんなコーディネートに合わせられるアイテムだと思ったんです。最近はキャップにジャケットを合わせるスタイルが好きなので、普段通りの格好ができましたね。こうした着こなしをするときは、子供っぽくならないように気をつけていて、カジュアルなんだけどどこか上品さを感じさせるように意識しました。そういう意味で時計が一役買ってくれていると思います。
PROFILE
1983年生まれ、山梨出身。学生時代に上京し、大学卒業後にアパレル企業に入社。その後、PR会社に転職して経験を積み、2013年に「アーバンリサーチ」にプレスとして入社。