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20代、30代、40代。 年代の異なるスタイリストと紐解く、ハミルトンの腕時計。
Timeless Watches.

20代、30代、40代。
年代の異なるスタイリストと紐解く、ハミルトンの腕時計。

1892年にアメリカで誕生し、時計業界に数々の革新を起こしてきた〈ハミルトン(Hamilton)〉。特徴的なフォルムと数々の伝説を持つ腕時計たちは、時代を超えていまの時代も多くのひとを魅了しています。そんな時代性を問わない〈ハミルトン〉の名作群は、モノにこだわりのあるスタイリストたちにどう映るのか。20代、30代、40代と年代の異なる3名のスタイリストに伺ってきました。

DAISUKE ARAKI with Hamilton PSR

PROFILE

荒木 大輔

1976年生まれ。群馬県出身。スタイリスト熊谷隆志氏に師事し、2001年に独立。アメカジをベースに時代のムードを取り入れた力強いスタイリングを提案する。数々のファッション誌やタレントのスタイリングを手掛ける。

ファッションの入り口にあった時計。

ー 荒木さんは〈ハミルトン〉の腕時計を長く愛用している印象があります。

荒木: はい。〈ハミルトン〉の入り口は「ベンチュラ」なんですけど、そもそもを辿ると、僕はロカビリーのスタイルからファッションの世界に興味を持ったんです。地元にそういう服装をしているひとが多かったとこもあって。

ー そうだったんですね! 地元はどちらなんですか?

荒木: 群馬県の前橋です。僕が高校生ぐらいの頃はロカビリーな格好をしているひとが多くいて、そんなひとに囲まれた土地で育ったので、必然的にそのカルチャーが好きになっていったんです。

〈ハミルトン〉の愛用者でもある荒木さん。この日も腕元には「ベンチュラ」の姿が。

ー いまでも前橋は音楽的なカルチャーに強いイメージがあります。

荒木: それもあって、エルヴィス(・プレスリー)を聴くのも日常的なことだったんですよ。ちょっと怖そうな格好をしているお兄さんの腕には〈ハミルトン〉の腕時計がハマっていて。そんな光景を見ていたので、〈ハミルトン〉の腕時計はカッコいい腕時計だという認識が昔からあったし、すごく憧れがありましたね。

ー 愛用されている「ベンチュラ」も、今年「ハミルトン PSR」として復刻された「ハミルトン パルサー」も、エルヴィスが使っていたというエピソードがありますよね。音楽的なカルチャーをまとった腕時計であるということが選ぶ理由になりましたか?

荒木: まさにそこですね。地元にいた子供時代、街にあるアンティークウォッチを扱っている時計屋さんに行って、「パルサー」が並べられているのを見てはカッコいいなって思っていましたから。すごく高価なので到底手が出ないんですけど、ショウケースを見つめながら「オレもいつか…」ってね(笑)。そんな「パルサー」が名前を変えて復刻されたと聞いていたんで、手にしたいと思っていたんです。

ー では、ファッション的な観点から考えると、腕時計はどんな立ち位置のアイテムなんでしょう?

荒木: キャラクターの方向性がすごく出やすいアイテムだと思います。スタイリングしたキャラクター性に腕時計をしっかり寄せていくこともあれば、あえてハズしとして使ったりすることもあるし、腕時計によってカルチャー感を注入することもできます。

ー 腕時計からそのひと自身が見えてくると。

荒木: 腕時計にもいろんなランクがあるので、スタイル全体をグレードアップさせたり、逆にカジュアル路線に振ったりすることもあります。スタイリング全体のイメージをどうブラッシュアップさせるかの味付け的な意味合いもあると思いますね。

ー 1970年に発表された「ハミルトン パルサー」は世界初のLED式デジタルウォッチというところも話題になりました。新たに発売された「ハミルトン PSR」も、いま見るとレトロフューチャーな風合いが一周してカッコいいと感じますが、いかがでしょう?

荒木: やはりデザインもカッコいいし惹かれるポイントです。ケース右横のボタンを押して点灯させるときに、ちょっと時差があって光るというのもアンティークっぽさがあっていいですね。70年代の空気感をそのままに表現しているプロダクトだと感じます。

ー 形に関しては、3Dスキャンで完璧にトレースされているらしいです。カラーはいかがですか?

荒木: 「ハミルトン PSR」はゴールドPVDも展開されていたと思うのですが、個人的にはシルバーの方が普段のスタイルに合わせてサラッと付けられそうです。僕が持っているアクセサリーはシルバーが多かったりもするので、そういう意味でもシルバーの腕時計が相性良いんです。

ー 荒木さん自身にとって腕時計はどんなアイテムなんでしょう。

荒木: ファッションとしてはもちろん、ライフスタイル的に欠かせないアイテムです。前はスマホで時間を確認することが多かったんですけど、いまはスマホを見ている時間がすごく長いじゃないですか。都度、メールやメッセージが入ってきて通知が多いので、情報量が多過ぎて疲れてしまうんです。だから、1日の中でできるだけスマホに目を向ける時間を減らしたいという意味でも、腕時計で時間を確認するようにしています。僕にとっては腕時計は日々に必要なモノなんです。

ー 「ハミルトン PSR」を自分の着こなしに取り入れるとしたら、どのようなスタイルに合わせたいですか?

荒木: まず、モノとしてキャラクター性が強いじゃないですか。僕は普段からモノトーンを基軸にしたシンプルな服装でいることが多いのですが、これくらいの存在感があるデザインであれば、ファッション的に面白みを出せるので良いと思いますね。特にシルバーの腕時計は黒に映えると思うので、ネイビーでもいいんですが、今日のような黒で引き締めた格好に合わせると映えるんです。

ハミルトン PSR ¥90,000+TAX (ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)

1970年に世界初のLED式デジタルウォッチとして発表された「ハミルトン パルサー」。2020年に生誕50周年を迎えたことを祝し、「ハミルトン PSR」と名前を改め、待望の復刻がされた。デザインとサイズは、1973年に発売された「P2」をベースに、3Dスキャンにより幅広のクッション型ケースを再現。サファイアクリスタルの風防や液晶ディスプレイと有機EL(OLED)テクノロジーを組み合わせたハイブリッドディスプレイなど、オリジナルモデルをアップデートしている。

INFORMATION

ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン

電話:03-6254-7371

www.hamiltonwatch.jp

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