ユタナンがこれまで手掛けた印象的な3つの作品。
A BATHING APE x F-1 (2019)


ユタナン:一番印象深いのは、2019年、〈ア ベイシング エイプ(A Bathing Ape)〉とF1のコラボを撮りに、鈴鹿サーキットに行ったことかな。思い出深いし、きっと一生に一度の仕事だったと思う。ルイス・ハミルトンとか、超有名レーサーがいるレーストラックまで降りて撮影できたのは興奮したなぁ。しかも周りにはオートレース専門のプロカメラマンや、報道機関のカメラマンがいっぱいで、みんなバカでかい望遠レンズを構えてて……そんな中に自分がいるって、結構場違いだなとも思って面白かったよ(笑)。すごくいい経験になったし勉強になった。楽しんで撮影できたよ。
Doir x Hajime Sorayama Tokyo Runway for Highsnobiety (2018)


ユタナン:いい経験といえば、『Highsnobiety』の仕事で〈ディオール(Doir)〉メンズと空山基さんのコラボレーションのショーを撮影したのもすごく印象的だったな。ショーの規模や、空山さんのあの巨大なロボットの造形もすごかったし、会場の緊張感もバシバシ感じた。ショーの撮影って記録写真の仕事だから、自分のペースじゃもちろんできないし、その一瞬を逃すともう次はないっていうのがすごく難しかった。それでもバックステージでモデルの表情や、ショーのエレメント、臨場感みたいなものを撮れたのはいい経験だったなって思う。
Asics Kayano Model Archives with Toshikazu Kayano for Highsnobiety


ユタナン:それと、これも『Highsnobiety』の仕事だったんだけど、神戸の〈アシックス(Asics)〉本社のアーカイブルームで、あのGel-Kayanoシリーズの歴代名モデルたちを撮影できたのは興奮したな。デザイナーの榧野さん本人が色々説明してくれて、アーカイブを保管するために湿度や温度が管理されている保管棚も見たりして、スニーカー好きとしてはかなりアガった!
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