04 映像制作もファッションも、わがままにこだわる。
PROFILE

「しもふりチューブ」「フワちゃんTV」「Aマッソのゲラニチョビ」といった、数々のお笑い芸人のYouTubeチャンネルにてディレクション・編集を務めるかたわら、個人チャンネル「おまけの夜」を開設し、幅広いカルチャーについて発信している。
@bakemonofilm
YouTubeチャンネル「おまけの夜」
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「しもふりチューブ」「フワちゃんTV」「Aマッソのゲラニチョビ」といった、数々のお笑い芸人のYouTubeチャンネルにてディレクション・編集を務めるかたわら、個人チャンネル「おまけの夜」を開設し、幅広いカルチャーについて発信している。
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YouTubeチャンネル「おまけの夜」


ー 漫画やゲーム、本、CDなど、四方八方カルチャーであふれた作業部屋ですね。本棚にはファッション誌も何冊かありますが、柿沼さんは普段どんな服をよく着ますか?
基本はシンプルな服が多いですね。前職の動画制作会社に勤めていた時代から、監督より派手すぎず、かつエディターとしてどういう格好が信頼できるかを考え、仕事に合ったスタイルは心掛けていました。本当は、ミリタリーとか挑戦してみたいのですが(笑)。
ー ファッションも仕事をするうえでのコミュニケーションツールということですね。なかでもこだわりってありますか?
ぼく、かなりワガママで、買うに至るまでの条件がたくさんあるんですよ。たとえば、服を選ぶのに時間をかけたくないので、さっと着られる服がいい。奇抜過ぎず、シンプルなシルエットの服がいい。頭を悩ませなくても一枚着るだけでさまになる服がいい。と、細かく理想があって、そこをクリアした服や小物しか持っていない。ちなみに〈サルゼン〉のバックパックは、そのひとつになってくれそう。


ー 特に、どのようなポイントに惹かれましたか?
まずは量。スタッフがぼくひとりということが多いので、カメラ、三脚、コード、バッテリーなど撮影に必要な機材がすべて入るのが最高です。ぼくの絶対条件である、16インチのPCが入ることをクリアしているし、三脚がピッタリ収まる。三脚だけ手で持ち歩くと、置き忘れたりしがちなんですよ(笑)。それでいて、見た目にはスッキリしているからすごいですよね。
ー よくある市販のカメラ専用バッグは使用されないんですか?
あれって、カメラの機材や小物を分けるためのに仕切りが多くて。いつもと違う機材を入れたいときや、大きなものの収納に向かないんです。ぼく毎日、本を持ち歩くのですがそれも入らない。その点〈サルゼン〉のバックパックは、自由に使えて汎用性が高い!
ー なるほど、柿沼さんにとってちょうどいいアイテムなんですね。どんなシーンで使いたいですか?
撮影はもちろん、打ち合わせのときにも便利ですね!先ほども触れましたが、16インチのPCが入るデイリーユースのバックパックってなかなか出会えないんですよ。大きすぎたりかさばるものが多くて。PC用の内ポケットが付いていて、かんたんに収納できるのも嬉しい。

ー 仕事の話もお伺いします。柿沼さんは会社勤めから、なぜフリーに転身したのですか?
会社員のころまわりの仕事仲間がフリーのクリエイターとして活躍しはじめたのをみて、自分も裏方の世界だけではなく、表舞台で創作をしていきたいと感じました。もともと、自身のギークな趣味を放出する創作スタイルでしたが、いまは、社会に求められていることに応えたい気持ちもある。その両立を探るのは難しいときもあるけれど、おもしろいんですよね。
ー 柿沼さんのチャンネルは、コアな支持を集めていますね。開設のきっかけは?
フリーのディレクターとして、お笑い芸人のYouTubeチャンネルで動画を制作しているなかで、自分もちょくちょく顔を出したりしていました。でも、ひとの土俵で名前を出すことに抵抗を感じはじめ、個人チャンネル「おまけの夜」を開設したという経緯があります。


ー 「おまけの夜」では幅広いカルチャーを取り扱っていますが、どのように企画を考えますか?
大学の小論を書くみたいな感覚です(笑)。仮説をたてて、その証拠になるものを集めていく作業ですね。だから、最初にどんな仮説を立てるかが要になってくる。おもしろい仮説を立てるには、他のひととは違う切り口で物事をみる必要があるので、そこを意識して企画を練っています。
ー その「おもしろい仮説」、どうやって探究するのでしょうか…。
「木を見て森を見ず」じゃないけど、ひとつのことだけを深堀りしようとしても意味がないんですよね。たとえば、「Dr.スランプ」をピックアップするとして。そこで「アラレちゃん」を掘らなくてもいいんですよ。「週刊少年ジャンプ」を深堀りしていろいろなものと相対化した方が「アラレちゃん」について気づけることが出てくる。自分の溜めた他の引き出しを持ってきて絡め合うほうが、ネット検索では出てこないような新しい視点が見つかります。複合的な考え方が大切なんです。

ー なるほど。このあいだアップされていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の考察動画も、柿沼さん独自の視点で語られていておもしろかったです。
ありがとうございます。思いっきりネタバレなのでここでは多く語れないんですが、本編を観た方はぜひ見てほしいです。今年から、個人チャンネルに力を入れていきたいと考えているので、もっともっとおもしろい動画を発信していきます。

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