FEATURE | TIE UP
STANCEと解き明かす、若き表現者たちの不屈のスタイル。
Outside of common sense.

STANCEと解き明かす、若き表現者たちの不屈のスタイル。

2010年にアメリカ・カリフォルニアで誕生したソックスブランド〈スタンス(STANCE)〉。アートやスケートボードといった西海岸のカルチャーを下敷きに、ファッション性豊かなソックスを発信しています。そんな彼らが打ち出すメッセージは「ありきたりはつまらない」。そこで今回は、このスローガンを体現する若き表現者5名に〈スタンス〉のソックスを履いてもらい、それぞれの素顔と魅力に迫っていきます。常識の外側で、自分で敷いたレールを歩み続ける彼らのスタンスとは?

No.5 前田健冴

ー 一般的なバスケットボールがメジャーななかで、なぜフリースタイルバスケを始めようと思ったんですか?

もともとバスケ部に所属していたんですけど、高校に入ったタイミングで部活がない期間があって。そのときにストリートコートに通うようになって、部活以外でもバスケをし始めました。そういう風に普段とは違う環境でバスケをしているなかで、自由なフリースタイルバスケットボールというものがあることを知ったんです。

高校でバスケ部は2.3回辞めたり入ったりを繰り返していたんですけど、高校2年生のころ父親が亡くなったことをきっかけに何かに没頭したいと思って。それでフリースタイルバスケットボールにのめりこんでいきました。

ー フリースタイルバスケの魅力は?

ルールやゴール関係なく、ただ自分たちが好きなようにパフォーマンスができること。それに場所を問わず、ボールひとつあればできることですかね。日本ってバスケットコートがあまりなくて気軽にできないんですけど、フリースタイルバスケなら関係ないですし。指の上でボールを回すだけで、ひとを楽しませられるスポーツなんです。

ー いまのフリースタイルバスケを取り巻く環境ってどうなっているんですか?

競技人口はまだそこまで多くないんですけど、海外だと中国なんかはすごい盛んで、年に3.4回ぐらいは大会のために行きますね。フリースタイルバスケって、バスケとダンスの中間にあるような存在で、まだまだマイナーカルチャーなので、なにをもってプロなのかはそれぞれの考え方次第なんですけど。有名な選手でも会社員のひともいますし。

ー 大学を出て就職するのが当たり前の時代に、バスケで生活していくのは勇気のいる選択だったと思います。

勇気がいるのももちろんなんですけど、まずは周りから信頼を得るのが大変でしたね。やっぱり親とかには反対されたので、バスケでも大丈夫だって安心させるまでに結構時間はかかりました。でも、〈スタンス〉の「ありきたりはつまらない」っていうメッセージのように、「ひとと同じことはしたくない」っていう気持ちが、自分の活動を続けていく上で大事な部分だと思っています。

BOARDS ¥2,750

ー 今日は〈スタンス〉のソックスを履いてもらいました。NBAのオフィシャルソックスも手掛けていますが、ブランドのことは知っていましたか?

もちろん知っていましたし、普段から履きやすくて愛用しています。ロゴを内側にして履くのが正式っていうのは知らなかったですけど(笑)。

ー デザインの印象はどうですか?

NBA選手とのコラボモデルっていうところがいいですよね。普段から派手なデザインを結構履くので、そういう意味でも自分にフィットしている感じがします。

ー 今後の展望を教えてください。

さっきも言ったようにフリースタイルバスケはまだまだマイナーカルチャーなので、メジャーカルチャーとの差を縮めていきたい。なので、こういう風にメディアに出演させてもらえる機会や、フリースタイルバスケを知ってもらう機会は大事にしていきたいです。そのうえで、自分を見たひとがフリースタイルバスケを始めたり、ワクワクするように活動していければと思います。

PROFILE

前田健冴
フリースタイルバスケットボーラー

1997年生まれ。15歳からフリースタイルバスケットボーラーとしてのキャリアをスタート。大学生日本一決定戦「IFBC」では3連覇を達成、海外の大会にも出場するなど日本を代表するプレイヤーとして、フリースタイルバスケの発展に貢献。
Instagram:@ken5_fsbb

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