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民泊とホテルのあいだ。 谷根千にオープンしたYANAKA SOW宿泊滞在録。

民泊とホテルのあいだ。
谷根千にオープンしたYANAKA SOW宿泊滞在録。

ディープカルチャーが根付く谷根千エリアにオープンした「ヤナカソウ(YANAKA SOW)」。民泊の温かさとホテルの快適さが融合した、住むと泊まるの間を体験できる宿泊施設だ。旅、ワーケーション、セカンドハウス、このホテルをどんな用途で使うのかはその人次第。谷根千の散策とともに、ホテルとしての新しいスタイルを紹介しよう。

  • Photo_Kaoru Yamada
  • Text_Shota Kato
  • Edit_Ryo Komuta

街をディグる“YANAKA DIGGER”の谷根千レコメンド。

ホテルなのに、レストランやルームサービスはナシ。それを言い換えると、「街に出かけよう」の一言に尽きる。谷根千のおもしろさといえば、やはり何層にも重なるディープカルチャーだろう。とはいえ、衣食住さまざまなレイヤーと振れ幅を体験しようとしても、何から触れてみればいいのかわからなかったりする。そんなときは「ヤナカソウ」のスタッフに尋ねてみよう。

ホテルスタッフは開業前から谷根千をひたすらディグり続けてきたヤナカディガー(YANAKA DIGGER)たち。蓄積してきた谷根千のデータベースからガイドブックには載っていない、彼ら独自の切り口から街歩きをサポートしてくれる。谷中の旅を深く楽しむためのアドバイスを気軽に聞けるのはなんとも心強い。街歩きを楽しむことを重視しているからこそ、最寄駅から少し離れたロケーションにホテルを構えたのだ。

「ヤナカソウ」はコンセプトに「町の“層”を深堀するホテル / dig through culture hotel」を掲げ、屋号に冠した「SOW」には“層”と“荘”と“添う”のトリプルミーニングを含まれている。幾重にも重なる谷中の文化を掘り探るように楽しんでもらうこと。住むと泊まるの間のような、地域と交わる丁度良い場所をつくること。街の空気に寄り添い、旅人と住人を繋ぐ役割を担うこと。それらを体現する上で重要な役割を担っているのが、谷根千に暮らす人々と旅人をつなぐ地域のコミュニケーションハブにあたるヤナカディガーなのだ。

ちなみにヤナカディガーによる谷根千歩きのハイライトはガイドブック『DIG YANAKA BOOK』に凝縮されている。価格は最低600円からの投げ銭方式。決済はPayPayのみというのも「ヤナカソウ」らしい。

INFORMATION

YANAKA SOW

住所:東京都台東区谷中5-2ー14
部屋数:13室
価格:¥17,600~/ 室
www.sowhotel.jp

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