02_Winnebago Chieftain

かつてアメリカ映画で憧れた“動く家”に、ついに遭遇。
キャンピングカーの原風景というのはひとそれぞれだと思うけれど、80年代のアメリカ映画から、というひとも結構多いのではないでしょうか。
「家が走っちゃってるよ・・・」。出てくるシーンはたとえ一瞬でも、当時の日本にはなかったアメリカの豊かさを強烈に感じさせてくれました。
最近では、大人気海外ドラマシリーズでも度々目にします。『ウォーキング・デッド』ではゾンビを轢き殺し、『ブレイキング・バッド』では麻薬製造の拠点としてキャンピングカーが登場していました。やはりその独特の雰囲気が、演出のフックとなってくれるというのは、今も昔も変わらないのでしょう。

車体サイズは全長852×全幅245×全高315cm。後部のハシゴから天井に上がることができる。ゾンビ映画においては絶好の監視場所だ。

車内への入口部分。ステップがあって乗り降りもラク。
そんなアメリカのキャンピングカーのなかでも「W」のロゴが印象に残っているひともいるはず。これは「ウィネベーゴ」の「W」で、同社は1958年創業のアメリカでもトップのメーカー。このメーカーとはいわゆる「トヨタ」のような一からつくりあげるものとはちょっと違います。
ベースとなる車体があって、それをキャンピングカー仕様に仕立てる会社が多数あって、そのひとつが「ウィネベーゴ」。一般的にはビルダーと呼ばれたりしています。「ウィネベーゴ」は現在世界中にディーラーを展開していて、いまでは年間3万台以上を出荷しているそう。
今回撮影をさせてもらった、このクラシック・ウィネベーゴは「チーフテン」というモデル。本国アメリカでもコンディションの良い個体にはなかなか出会えません。そんな超希少種に千葉県にあるウィネベーゴ正規輸入代理店である「ニートRV」で遭遇したのです。


当時の「ウィネベーゴ」の象徴的なロゴ。カラーリングもいわゆる80年代を感じさせるテイスト。「チーフテン」は当時の「ウィベーゴ」を象徴するモデルで、この27フィートより大きな33フィート仕様もあった。
この「チーフテン」は、1986年製。シボレーのシーシャをベースに「ウィネベーゴ」が制作したもので、当時では最上級の「クラスA」に位置し、当然最先端技術を惜しみなく注ぎ込まれたモデルでした。まさに、かつて映画で憧れたキャンピングカーの雰囲気そのまま。
全長27フィート(8.52m)という、もはやバス? というサイズ感にまず驚き、その車内に足を踏み入れて、さらに驚きます。めちゃくちゃ豪華なんです。ソファ、ダイニングテーブル、奥にあるベッドなんて、キングサイズ。ガスコンロはあたりまえ、冷蔵庫などの家電も揃っているし、シャワーやトイレも備えています。そこらへんの独り暮らしの部屋よりも断然広いし、快適。

ウッドを多用したアメリカらしい豪華な室内。内装関係はオーナーの手でリノベーションされている。ソファやダイニングテーブルは可変式でベッドに変更できる。

車内を後方から。余裕で立てる天井高が気持ち良い。

運転席からの眺めは完全にバスのそれ。

シャワーと室内。もちろんトイレも完備している。
こうやって現物を見ると、アメリカでキャンピングカーでのロードトリップがスタンダードなのも頷けます。それは、まるで家ごと移動する感覚。これだったらホテルぐらいの落ち着かなさもないだろうし、いつまでも、どこまでも旅できそう。エンジン関係はオーナーの手で丁寧にメンテナンスされていて、ゾンビ映画でお約束の「おい! 頼むから掛かってくれ! キュルル、プスン・・・」状態とは無縁とのこと。
ちなみにいまのアメリカのアメリカのキャンピングカー事情からすると、この「チーフテン」は、もはや小さい部類に入るという。「ニートRV」には現行のウィネベーゴも展示されていて、そちらの大型クラスになると、もはや長距離バスレベルの巨大さ。しかもスイッチひとつで車体自体がウィーンとサイドに拡張しちゃったり。
アメリカの豊かさ、いまだおそるべし。
ABOUT

千葉県千葉市若葉区若松町2248-1
電 話:043-234-5000
営 業:AM 9:30~PM 6:00
(火曜・第2水曜 定休)
「ウィネベーゴ」社製のモーターホーム・トラベルトレーラーの正規輸入元。
モータープール完備で、サービス体制も万全。
公式サイト
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