耐久性とポータビリティに寄り添ったクラフトマンシップ。

タッチセンサー部やケースにアルミニウムを使い、まるでジュエリーボックスのよう。アルマイト加工を施すことで、頑丈で贅沢に仕上げている。経年変化も楽しめるアルミニウムの採用は〈バング&オルフセン〉のブランドアイデンティティのひとつである。
ー SIRUPさんの楽曲は、ライブでは生音や臨場感に徹底的にこだわり、一方でMVではデザイン性の高い映像作品に仕上げていて、同じ曲でも表現のベクトルが異なっているのが、とても魅力的ですよね。
今は昔と違ってSNSやいろんなメディアがあるから、伝えられるだけ伝えたほうがいいと思っています。今までは、アーティストがコメントしないことで神秘性を上げていくとか、説明しない方がいいという風潮がありました。ですが、今回のアルバムはあえてセルフライナーノーツをYoutubeのコメント欄に入れてみました。
ー なるほど。
ただ、読んだからといってそういう方向でしか聴けなくなるんじゃなくて、曲の持つ違う側面に気付けるためのものだと思うんです。さっき言ってもらいましたが、ライブとMVで違う表現ができることが、自分のなかでは結構大きいです。ライブアレンジは衣装や見せ方も違う形にして、しっかり作りこみました。音源と全然違って、ライブで聴くとすごくヴァイブスが高い系の曲だったとかはよくあります。あとSNSでは、今は社会問題とかも発信しています。それらを伝えることで、音楽と自分とが全部繋がってくるかなと思っていて。音楽ってもっと深いものだと思うんですよね。

ー というと?
僕の楽曲はルーツミュージックなので、ルーツがあってその上で自分を表現して発信できたらいいなと。HIPHOPやR&Bには、ルーツがあっての現代のリリック、現代のブルースがあるんですけど、基本的にルーツミュージックは同じところから来ています。僕もそれをやっていて、先人の方たちとみんなで同じものをルーツにしているから、それがリスナーにもっと行き渡ればいいなって思っています。HIPHOPやR&Bでは社会問題も取り上げますし、ブラックミュージックが盛んになりだした時代背景と、公民権運動が密接な関係だったりした歴史などがあります。そういうところまでシェアできれば、こういった音楽がもっと定着するかなと思っています。

ー 奥深いですね。ちなみに「Beoplay EQ」で聴くなら、どんな楽曲が合うでしょうか?
僕はR&Bのなかでもオルタナティブなものをメインで聴くので、「Beoplay EQ」の素直な音はかなり好きですね。

音質を壊さないノイズキャンセリングが特徴の「Beoplay EQ」は重低音に輪郭があり、高音まで綺麗に。サウンドがすっきり聴こえてくる。
ー 「Beoplay EQ」は〈バング&オルフセン〉の観点で、「これだ」という音に調律していますが、人それぞれ好みがあるので、専用アプリにはイコライザーを搭載しています。平等に広く永く伝わるように。そういう思想がデンマークの特徴でもあるんです。
なるほど。イコライジングがあるから土台は素直に作っておくという理念が〈バング&オルフセン〉にあるんでしょうね。僕らもコレだという楽曲を作っているから、最初は素直に聴いてもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです。あとは好きにしてもらえたらいいですよね。

コロナ以降のこの1年半で、歌詞も音楽的にハマるように解像度が上がったので、ずいぶんと強いメッセージになってきたんですが、自分の曲は踊れないとあまり意味がないなと思っています。なので、そういうところのバランスはいつもクリエイティブ的でありたいなと。言葉も入ってくるけど、無意識のまま気づいたら、身体が動く感じというか。ぜひ僕の音楽を「Beoplay EQ」で聴いてみて欲しいですね。