Styling02 肩肘張らない紺ブレと、機能素材でつくるモダントラッド。


〈ニューエラ〉キャップ ¥5,500+TAX(ニューエラ / neweracap.jp)、〈ラファーボラ〉ジャケット ¥79,000+TAX(にしのや / 03-6434-0983)、〈ノンネイティブ〉アノラックパーカ ¥72,800+TAX、〈イエスタデイズトゥモロウ〉Tシャツ ¥10,000+TAX(カバーコード / coverchord.com)、〈ナヌーシュカ〉ショーツ ¥32,300+TAX(ヒラオインク / 03-5771-8809)
ネイビーのブレザーは金ボタンの伝統的なディテールとは対称的に、Aラインで肩も落ち気味のいまっぽいシルエット。そのゆとりを活かして中に挟んだのは、ゴアテックス®を使った〈ノンネイティブ〉のアノラック。ブレザー、ショーツの柄、インナーのボーダー、そしてキャップと随所にネイビーを配したことで、ミックス感が強くてもまとまりのある着こなしに。

ー 次のスタイルのキャップは、クラウンが少し浅めになった「ロープロファイル」ですね。
ラムダ:こういうトラッドな格好の場合、あんまりクラウンが張っててもアレだし、さっきのカーブドバイザーみたいなコットン素材でもいいんだけど、それだとちょっとカワイくなりすぎちゃうかなって。そういうときにこのロープロファイルはちょうどいいんだよね。ツバの曲がり具合とクラウンの落ち着き具合が。男らしさは残した上で、トラッドに落とし込めるキャップ。
ー 形が絶妙ですよね。 定番の59FIFTY®(フィフティーナインフィフティー)と表情は似てるけど、それよりスッキリしていて。
ラムダ:オーセンティック(59FIFTY®)を被りこんでクラウンがシュリンクしてできたようなバランスだよね。僕が昔、オーセンティックの内側の芯を剥がしてつくろうとしてたのがほぼ、この形なんだよね。プロペラとかバックドロップの店員さんはオーセンティックを被り過ぎて自然にこうなってた(笑)
ー ラムダさん、そんな被り方されてたんですか(笑)
ラムダ:うん。買ったその日にお湯に浸けて、フロントパネルの裏の芯、噛みちぎったりしてたよ。

ー ワイルドですね(笑)。当時からこの形があったらそんなに手間も要らなかったでしょうに……。
ラムダ:ホントそうだよね(笑)。で、このスタイリングはトラッドではあるんだけど、個人的に紺ブレはそんなにかしこまらず、カジュアルに着られる服だと思ってて。カーディガンを羽織るような感覚でデイリーに着る方が格好いいと思うんだよね。そこにゴアテックスとか、今のテクノロジーも盛り込んでるんだけど、アナログ感も残すようにしてます。
ー 背景はミスマッチですけど、視覚的にはすごく馴染んでますね。
ラムダ:’70年代のキッズとかがアウトドアウェアを取り入れてたくらいの感覚で、ラフに取り入れるのがいいと思う。アノラックとショーツに羽織って成立するのは紺ブレならではなのかな。ショーツとインナーは柄と柄だけど、色味は整理してるからまとまるはず。