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情報よりも情緒を。京都のホテルが提案する、極私的エッセイの旅。
HIYORI CHAPTER KYOTO

情報よりも情緒を。
京都のホテルが提案する、極私的エッセイの旅。

2021年6月に京都市内にオープンした「HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」。世界最大級のホテルチェーンである「マリオット」の系列と聞くとちょっと身構えてしまいますが、実際に体感できる空間やサービスには温かい血がしっかりと通っています。それには、このホテルのオリジナルサービスである「手のひら一筆箋」がちょっと関係しているのかもしれません。情報よりも情緒を大切に考えているというその哲学は、京都に数多あるホテルのなかでも特異な存在感を放っていました。

  • Photo_Masaya Nakaya
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Ryo Komuta

読んで体験した一筆箋。今度はあなたが書く番。

一筆箋キット。

あなた自身の旅の記録を、一筆箋として残すこともできます。また、旅の記憶を形作るにふさわしいキットの装飾も楽しみたいところ。宿泊者がもらえる一筆箋キットの表紙には、「CHAPTER FACTORY」に用意された活版印刷という、アナログな方法でイラストや文字を追加することができます。その手触りが残る印刷方法が、旅の記録と相性が抜群なのはいうまでもありません。

活版印刷による「一筆箋キット」への印刷。

表紙はこのなかから好みのものを選ぶことができる。

ホテルスタッフによる、一筆箋。エレベーター前に置かれている。

コロナによって大きく出鼻はくじかれたものの、世界一の観光都市たる京都では、2020年にさまざまなホテルが新しく誕生しました。そのなかにあって、「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」のこのサービスは決して派手でなものではありません。しかし、10年、20年と時が過ぎ行くなかで、ここを訪れた旅行者の記憶が折り重なるようにして、この場所に残っていく。そんな情緒のクラウドサービスのような、旅の集合知に触れることで、これまで気づかなかった京都の顔、そしてあなただけの旅の楽しみ方が出来上がるのかもしれません。

INFORMATION

HIYORIチャプター京都
トリビュートポートフォリオホテル

kyoto.hiyori-chapter.jp/
京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町341番地