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情報よりも情緒を。京都のホテルが提案する、極私的エッセイの旅。
HIYORI CHAPTER KYOTO

情報よりも情緒を。
京都のホテルが提案する、極私的エッセイの旅。

2021年6月に京都市内にオープンした「HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」。世界最大級のホテルチェーンである「マリオット」の系列と聞くとちょっと身構えてしまいますが、実際に体感できる空間やサービスには温かい血がしっかりと通っています。それには、このホテルのオリジナルサービスである「手のひら一筆箋」がちょっと関係しているのかもしれません。情報よりも情緒を大切に考えているというその哲学は、京都に数多あるホテルのなかでも特異な存在感を放っていました。

  • Photo_Masaya Nakaya
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Ryo Komuta

心地よさを味わう大浴場と部屋、食の「松也」。

このホテルのオリジナルである、一筆箋がこのホテルのソフトの表れだとすれば、心地よく過ごすためのハードである施設面の充実ぶりも紹介しておきましょう。

大浴場「HIYORI NO YU」は、くみ上げた清らかな地下水で満たされた落ち着いた雰囲気の御影石風呂のほか、石庭にかこまれた半露天風呂も完備。上質さを醸す間接的なライティングと相まって、のびのびとリラックスできます。聞けば風呂へのこだわりが強く、浴槽内の深さなど入念に計算されているそうです。

スイートルーム内観。

スイートルームにある檜風呂。

豪華なスイートルームから、個人用のスタンダードルームまで、多種多様な部屋が用意されています。ちなみに、最小であるHIYORIモデレートダブルでも、一人には十分すぎる広さ。全室に共通する漆黒の畳は、琉球畳のもので、部屋がキリッと締まって見えます。

ロビーフロアにある、パティスリー「松也 -MATSUNARI-」もぜひ立ち寄ってほしいところ。味はもちろん、見目麗しいスイーツのほか、コーヒーをはじめとしたドリンク、バーカウンターでお酒を楽しむこともできます(お酒の提供については、ホテルにご確認ください)。

京都出店は初めてだという松也のパティシエは海外でも研鑽を積み、洋菓子と和菓子の異なる表現や技法、食材の組み合わせのアプローチを柔軟に取り入れたお菓子を作っています。

訪問した時の目玉は、かき氷。溶けにくいフレーバーのついた氷と、口溶け抜群のふわふわの氷による二層の間に抹茶のゼリーが挟まれ、スプーンで掘るたびに美味しい驚きを楽しむことができました。焼き菓子とパンの他、サンドイッチやキッシュなどパティシエの独創性が発揮されたメニューが揃っています。

INFORMATION

HIYORIチャプター京都
トリビュートポートフォリオホテル

kyoto.hiyori-chapter.jp/
京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町341番地

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