老若男女が楽しめる誰にとってもフレンドリーな施設。
波佐見焼の伝統的な製法に忠実でありながらも、そこにユニークな発想を取り入れ、民芸品の概念を更新しつづける「マルヒロ」。2年前に公開されたこちらの記事では、その3代目である馬場匡平さんの案内で波佐見焼ができるまでの工程を追いかけました。そこで馬場さんが語っていたのが「波佐見町に公園をつくりたい」ということ。その言葉がついに形となったのです。


長崎県の波佐見町にできたのは、緑が豊かで、「マルヒロ」らしいユニークなアイデアが詰め込まれ、食事やコーヒーブレイク、それに買い物までできてしまう場所。「HIROPPA」と名付けられたその“ウツワ”は、お年寄りから子供まで楽しめる、誰にとってもフレンドリーな施設です。

馬場匡平 / 「マルヒロ」代表 1985年生まれ。高校を卒業後、福岡でパン屋やアパレル、エレベーター設置の仕事をしながら転々としたあと、家業である「マルヒロ」を受け継ぎ3代目の代表に。食器などの日用品に限らず、さまざまなアーティストやブランドとコラボレートを行いながらアートピースを制作するなど、固定概念にとらわれない焼き物を積極的に企画している。
「よく来てくれましたね~」と我々を迎えてくれたのは、仕掛け人である馬場さん。2年前に訪れたときよりもすっきりとした印象になっていました。
「コロナで生活が変わって、スケボーをする時間が増えてですね。それに筋トレも続けていたおかげで、カラダが鍛えられたんですよ」
たくましく生えていたヒゲも剃って、よりダンディな雰囲気になった馬場さん。しかしながら子供のような遊びココロはつねに持ち続け、「HIROPPA」にもそのアイデアが注がれている様子。さっそく公園の中を案内してもらいました。