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Extreme Sauna Trip 絶景外気浴を求め、東北へ。サウナ旅2021秋 Vol.1
MONTHLY JOURNAL OCT. 2021

Extreme Sauna Trip 絶景外気浴を求め、東北へ。サウナ旅2021秋 Vol.1

旅に出たい。我慢はもう限界スレスレだ。コロナが落ち着いたら、鎖から解き放たれた犬のように、どこかへ弾けて飛んでいきたい。ではどこに行く? 漫然と旅するよりは、何か明確な目的があった方が楽しい。そこで編集部が出した答えは、東北のサウナを巡る旅、通称“サ旅”。事前にリサーチしてみたところ、東北のサウナはあまり詳しく紹介されていないようだったが、むしろその方が好奇心をくすぐられる。よし、東北ならではのサウナへ繰り出そう。これは一泊二日で計5箇所、総移動距離1000kmオーバーという、サ旅強行軍の記録だ。

シバヤマにだまされた!?

東北サ旅特集を企画したシバヤマ。今回訪れた「須川高原温泉」での一枚。

「東北へサウナ巡りの旅に行きませんか?」

フイナム編集部随一のサウナ狂である若手編集者シバヤマの甘いお誘いから始まった、東北サ旅。その場では「ちょっと考えさせて」と答えたものの、気持ちはほぼ「YES」に決まっていたし、実際、次の日には快諾の返事をした。しかし、のちのち冗談半分ではあるが、「だまされた…」と思いを強くしていった。

北は岩手県の「須川高原温泉」。仙台を拠点に車で5箇所の施設を巡っていく旅。

計画が具体的になるにつれて、心配と不安が頭をもたげた。というのも、2日間で合計5箇所のサウナを巡ると言い出すからだ。一口に東北といっても、移動は岩手、山形、宮城、福島の4県にまたがる。なかには太平洋側から日本海側まで車移動して、意中のサウナを取材したらターンしてまた太平洋側まで戻ってくるなんていう行程も含まれていた。楽しいはずのサ旅は、老体に鞭をうち、骨の折れるような道程を辿る、苦行のサ旅になるということか。

やれやれ、若さとは恐ろしいものだ。

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