今のこの状況を悲観するのではなく、楽しむ(川西)。


ー 今回の衣装はメンバーで統一されながらも、各プレイヤーの使い勝手を考えて機能的なギミックがあると伺いました。
川西:そうですね。例えば、他のみんなのシューズはスリッポンだけど、ドラムはバスドラを踏んだりするので、ホールド感が欲しくてレースアップシューズに。あとは引っかからないように、裾に紐をつけてもらったりしてますし、ワイヤレスのイヤモニ(イヤーモニター)が入るポケットをズボンに付けてもらったりしてます。
ー ドラムは、いわば最後方からバンドやお客さんを見守るような形になるますね。2年弱ぶりのライブのお客さんの反応はどうですか?
川西:コロナ以前はダイレクトに盛り上がりが感じられたし、自分もコロナで喋っちゃいけないライブってどんな感じかなと思ってました。実際にこのツアーで後ろから見ていると、声を出せないけど、話せないからこその盛り上がりみたいなものも伝わってきている感じがします。ああ、これでもちゃんと盛り上がってくれるんだなと。なんか声を出しちゃいけないプレイのようなね(笑)。これを経て、声が出せるライブは爆発的に盛り上がるんじゃないかな。
ー なるほど。この状況は、お客さんも納得せざるを得ないですしね。
川西:ABEDONがセンターで声を出して歌う時に、飛沫防止のアクリルがパッと出てきて、笑いが起きたり。この状況を悲観するんじゃなくて、楽しむ。それがユニコーンというバンドだし、そんな僕らをお客さんが楽しんでくれているんじゃないかな。