作業着でも、ロックバンドはかっこいいと言われなきゃ。(手島)


ー ABEDONさん、奥田さん、EBIさんのお話の中で、テッシー(手島)さんが一番ファッションにうるさいかもしれないという意見が出ました。
手島:服には、合う体型というものがありますからね。昔は、ウエスタンブーツに細身で長髪……まさにロックミュージシャンでしたが、寄る年波で、恰幅が良くなりましたから。衣装で着るにしても、普段着というものがあるじゃないですか。ステージ衣装を着ると、顔つきが変わる人もいれば、普段通りでいたいという人もいる。僕は後者で、普段着でもいいんじゃないかなくらいの考え。
ー 普段はどんなものを着ているんですか?
手島:細身のイタリア系ブランドが多いです、デニムとか。見るひとが見ればわかる、というようなものを着てます。
ー テッシーさんが、ファッションに並並ならぬこだわりをお持ちなのはわかりました。
手島:たとえ作業着を着ていたとしても、ロックバンドだからかっこいいと言われなきゃいけない。ロックバンドのあり方ってあると思うんですよね。ユニコーンはおそろいで、本人たちもそれがいいと思っている。つなぎとかはベタだとは思いますが、ユニフォームにはそれぞれ適性があると思うんです。消防官の服は着る人が消防官だからこそ、警察官の服は着る人が警察官だからこそ、工事の人は……、でもロックバンドにはその理由がない。僕自身は、適性に合った服を衣装にするという考えがあるけど(笑)。僕の場合は、ギターを弾く時にはだね……という根本的なことを考えます。
ー 衣装を着てテンションが上がることはありますか?
手島:以前、真っ赤なつなぎのレーシングドライバーの衣装を着たときは、ワッペンもいっぱい貼ってあって、テンションが上がりました。やっぱり派手な色と楽器は相性がいいんです。
ー テッシーさんディレクションの服だとどうなるのか、見てみたい気もします。
手島:今は知らない間に打ち合わせは終わってて、衣装は出来上がってますけどね(笑)。でも、ユニコーンはありがたいですよ。着の身着のまま来ても、靴から服まで一式が用意されているのでそれに着替えれば終わり。お揃いだから、トイレで一人服をびちゃびちゃに濡らしたら、全員が一気に変えなきゃいけないなんてことがありましたけど。
ー 全く同じお話を、ABEDONさん、奥田さん、EBIさんの取材でもお伺いしました(笑)