バイプレイヤーな佇まいが求められるハレの時計。

スーツ、ならびにスーツに準じるドレスアップしたスタイルにうってつけの時計を揃えました。タイドアップしたスーツスタイルから、ハイゲージのニットをレイヤードしたジャケットスタイル、そしてチェスターフィールドコートを羽織った重厚なスタイルまで――ピックアップしたモデルはあらゆる“ハレ”のスタイルに溶け込みつつ、そこはかとなく存在を主張してくれます。

100年を超える腕時計づくりの伝統を継承し、日本の美意識を発信するウォッチブランド――を謳う〈セイコー プレザージュ〉の1本「SARW049」のダイヤルを覆うのは有田焼です。青みがかった光沢は古くから有田焼に用いられてきた柞灰(いすばい)釉によるもの。ダイヤル表面の大きなカーブ、サブダイヤルの柔らかなくぼみは磁器ならではの立体感です。1300度という高温で一気に焼き上げたそのダイヤルは、一般的な有田焼の4倍以上の強度も手に入れました。かつて懐中時計のダイヤルに使われることもあった磁器はクラックが発生しがちでしたが、この一本なら心配無用です。
¥220,000
セイコーウオッチ(株) お客様相談室
0120-061-012
www.seikowatches.com/jp-ja

「830 メカニカル」は “引き算の美意識” をデザインテーマに据えて2021年に登場した機械式時計ブランド〈シチズン シリーズエイト〉の1本。目を奪われるのは白蝶貝と金属が織りなすまるでオーロラのようなダイヤルです。金属ダイヤルの上に白蝶貝をセットし、さらにその上に格子状の金属板とインデックスをスタックするというプロセスを経て完成したそのダイヤルは、まさにハレの日にふさわしいもの。マスキュリンなリューズガードとブレスレットがダイヤルの美しさを引き立てます。ムーブメントはCal.0950。スマーフォトンやタブレットの磁力の影響を防ぐ第2種耐磁性能を備えます。平均日差は−5〜+10秒。
¥209,000
シチズンお客様時計相談室
0120-78-4807
citizen.jp

〈ハミルトン〉のアイコンウォッチ「ベンチュラ」。世界初の電池式腕時計として1957年に発表されると、たちまちコレクターズアイテムの仲間入りを果たしました。デザインを手がけたのはキャデラックのデザイナーとしても知られるリチャード・アービブ。盾をモチーフにしたアシンメトリーなトライアングルケースにはエルヴィス・プレスリーも魅了されました。プレスリーは蛇腹式のブレスレットに付け替えて、公私にわたって愛用したそうです。ここで紹介する「ベンチュラ」はそんなプレスリーのスタイルにあやかってフレックスブレスレットを採用したモデル。プレスリー・モデルともいうべき1本です。
¥100,100
スウォッチ グループ ジャパン
03-6254-7371
www.hamiltonwatch.com

「Tissot T-Touch Connect Solar」は世界初のタッチパネル式、多機能ウォッチとして誕生した「Tissot T-Touch」の新作です。ソーラー充電式(スマートフォン連動状態で最長6ヶ月駆動、非連動状態で最長10年!)、ケース径47.5㎜のチタニウムケース、というこのシリーズの特徴的な機能を継承しつつ、スマートフォン連動、日本語ディスプレイを新しく導入。プロダクトとしての機能性をさらに高めたモデルです。人間工学に基づいてデザインされたそのケースは仕上げのサテンフィニッシュ、そして面取りと相まって、上質なことこの上ありません。
¥135,300
ティソ
03-6427-0366
www.tissotwatches.com

「Q TIMEX 1978 REISSUE」は1978年に発売されたクッション型ケース「Q TIMEX」の復刻モデル。ケース、ダイヤル、リューズ、インデックス、そしてコインを開閉に使うハッチ・ケースバック構造にいたるまで忠実に再現しています。見逃せないのは6時位置に印字された “96952 06678” という数字の羅列。1980年代半ばまで採用されていたというナンバリング・コードです。前半の5桁はモデルナンバー、次の3桁はムーブメントの番号、お尻の2桁は製造年をあらわしています。コードの復刻はこのモデルがはじめてだそう。時計好きならたまらないディテールですね。
¥23,100
ウエニ貿易
03-5815-3277
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