木村拓哉がさんまだけに送るサービスショット。
ー オーストラリアに行く時は、現地のファッションを意識したりと海外に行く時のモードがあるんですね。
ニューヨークに行く時は、「ヤンキース」か、バスケの「ニックス」、ホッケーなら「レンジャース」のものを着て行くと、お前はファンなのかとすごい大事にしてくれる。「ニックス」のジャンパーを着ていると、お前は「ニックス」のファンなのかと声を掛けられて、イエス、イエスとか言うて(笑)、ビールをおごってもらったり(笑)。
ー 服からはじまるコミュニケーションですね。
アメリカは絶対に地元のスポーツチームの服を着た方がいい。地元愛がみんなすごいから。これはもう事実。「ラスベガス・レイダース」というアメリカンフットボールチームが俺はすごい好きなんですけども、地元のオフィシャルショップで、「レイダース」の服を着ていると、これ持っていけ、あれ持っていけっていっぱいくれる。今年は弱くてすまん! とか謝られる(笑)。アメリカの旅は、このやり方がおすすめ。
ー スポーツといえば、サッカーがお好きですよね? 〈ディースクエアード〉は、愛用しているヨーロッパのサッカー選手も多いんです。
それは俺も後から知りましたね。以前、あるブランドの服をサッカー選手に着せた写真集があって、いまでも持ってますよ。ユニフォームなら分かるけど、私服だとどの選手か分からない。
ー さんまさんの場合は、スーツがユニフォームになるんですかね?
そうなるね。昔『笑っていいとも!』の雑談コーナーは、私服で出ていたんやけど、服の変化で、彼女変わりました? って俺のファンは全部当ててた(笑)。
ー (笑)。実際にそうだったんですか?
そうだったの。彼女にお金を渡して、服買うてもらってたから。女の意地なのか、次の彼女はいくらダサくなっても前の彼女と見事に趣味が違う服を買ってきてた。これはまことしやかに言われていたことやけど、ほんま!
ー さんまさんは、買い物自体はお好きですか?
歩いたり、出かけたりするのは好き。バラエティやトークの仕事をしていても、俺は体験しないとトークできない。タイプもいろいろいて、想像するひととかもいるけど、俺はエピソードに出会わなきゃいけない。だから出歩くようにしています。
ー 想像するに、さんまさんの買い物はかなり速そうです。
速いの。もうパンパンパンパンパンって。この店でこれ、あの店でこれって決め打ちで行く。11月が木村(拓哉)の誕生日なんで、〈ディースクエアード〉をあげていたんですけど、11月にお店に行くと、木村用のコートが用意してあるんです(笑)。
ー 木村さんサイズのですか?
そう。服は、木村からもたくさんもらうんでね。
ー プレゼントし合ってらっしゃるんですね。
木村もセレクトショップとかで俺に合う服を探してくれたりするんですよ。たまに木村と俺でペアルックの時もありますけども(笑)。
ー それは豪華なツーショットですね。
そうですね。俺の場合は、ただの職場の一風景ですけども(笑)。以前、木村が「TBS」の料理のドラマ(編集部注:『グランメゾン東京』)に出ていたんですけど、俺だけが分かってんけど、ドラマの全話で俺があげた服を着ているんですよ。俺にしか分からないような、そういうことをしよるんですよ、あいつ(笑)。
ー すごくおしゃれな気遣いですね。
俺へのサービスカットで、なんてことないシーンで着てくれている。そのシーンを俺が見逃すと、向こうは不機嫌になる(笑)。
ー そうやって着てくれると、プレゼントのしがいがありますね。
ええ。そのドラマのラストのバイクシーンで着ていたジャンパーが〈ディースクエアード〉。〈ディースクエアード〉のスタッフからすると、昨日のあれ見たか!? っていう歓喜でしょうね。