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FEATURE
四万十川流域のヒノキが家具に!? 豊かな自然と日本の文化の結晶体。
Featuring SHIMANTO HINOKI FURNITURE WORKS

四万十川流域のヒノキが家具に!?
豊かな自然と日本の文化の結晶体。

四国の南西部、四万十川の流域では一年の年間降水量が、東京・大阪の2~3倍に達するそうです。この土壌の恩恵を最大限に受けて育まれた四万十ヒノキだけを使った、日本的かつモダンな家具ブランドがデビューしました。その名も〈SHIMANTO HINOKI FURNITURE WORKS(以下SHFW)〉。その土地で採れたもので何かを作るという、極めて真っ当なものづくりの姿と、訪れた人を惹きつけてやまないという四万十の大自然の様子を記録すべく、晩秋の四万十町に向かいました。

ここからは〈​​SHFW〉のアイテム(ダイニングテーブル「KAYA」)を作る過程を少しだけ追いかけてみたいと思います。

ちょうどいい大きさにカットされた材を、機械にかけて表面を滑らかにしていきます。

そして、板と板を接合する際にビスケットと呼ばれる木材プレートを使うのですが、それ用の穴を開けます。

これがビスケットです。圧縮された木材(ブナ)で、水分を含むと膨張します。これに接着剤を塗布してビスケットを溝に入れると、接着剤に含まれる水分を吸って膨張するので、がっちり強力に接合できます。

同時に樹皮が付いているサイドの部分も綺麗にしていきます。商品の味となる部分なので、丁寧に慎重に。

天板の茶色い斑点のような模様=節(ふし)は木の幹が太く成長する過程で、枝の元の部分がその幹の中に包みこまれてできたものです。昔は節のない木材が美しいというのが常識でしたが、最近では節を1つのデザインとして家具などの木製品に活かすことが増えてきています。〈​​SHFW〉もその考え方で作られています。

丸太からまっすぐな材を取るために、端っこを切っていくと、当然▼な部分ができます。その半端な部分を使ったテーブルがこちらです。これは中央に大きな穴が貫通していたので、充電器などのコードを通す穴として活用していくつもりだとか。当然のことながら、形がすべて違うので、耳や穴、木目をそのまま活かしていくとなると、毎回違うものになっていきます。

INFORMATION

SHIMANTO HINOKI FURNITURE WORKS

Instagram:@shfw_official
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オフィシャルサイト
オンラインショップ
四万十町森林組合大正集成材工場: 林/廣田
info@shfw.jp

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