

ここからは〈SHFW〉のアイテム(ダイニングテーブル「KAYA」)を作る過程を少しだけ追いかけてみたいと思います。

ちょうどいい大きさにカットされた材を、機械にかけて表面を滑らかにしていきます。


そして、板と板を接合する際にビスケットと呼ばれる木材プレートを使うのですが、それ用の穴を開けます。


これがビスケットです。圧縮された木材(ブナ)で、水分を含むと膨張します。これに接着剤を塗布してビスケットを溝に入れると、接着剤に含まれる水分を吸って膨張するので、がっちり強力に接合できます。

同時に樹皮が付いているサイドの部分も綺麗にしていきます。商品の味となる部分なので、丁寧に慎重に。

天板の茶色い斑点のような模様=節(ふし)は木の幹が太く成長する過程で、枝の元の部分がその幹の中に包みこまれてできたものです。昔は節のない木材が美しいというのが常識でしたが、最近では節を1つのデザインとして家具などの木製品に活かすことが増えてきています。〈SHFW〉もその考え方で作られています。


丸太からまっすぐな材を取るために、端っこを切っていくと、当然▼な部分ができます。その半端な部分を使ったテーブルがこちらです。これは中央に大きな穴が貫通していたので、充電器などのコードを通す穴として活用していくつもりだとか。当然のことながら、形がすべて違うので、耳や穴、木目をそのまま活かしていくとなると、毎回違うものになっていきます。